犬のしつけがQ&Aで分かる!

柴犬の子犬のしつけ飼い方で・運動・遊び・トイレ・食事

質問内容
現在3か月の柴犬を飼い始めて10日になります。

ペットショップで見て衝動買いに近く購入し、基本的な準備をする間もなく迎えてしまい、毎日大騒ぎです。色々しつけ関係のHPを検索して堀川さんのページに辿り着きました。購入した本とHPを参考に、きちんと犬のしつけをしていきたいと思っています。

犬種:柴犬、3ヶ月、オス
家族:母(80代) 終日在宅、週2日位8時間位外出。私(50代)日中は仕事で不在。

①基本は柴犬が一人遊び。テニスボールがお気に入りで、噛んだり転がしたりして遊ぶ。専用ベットの枠やクッションを噛む。

②柴犬のしつけは噛んだ時に「ダメ!」と言って引き離す。

③おやつ、抱っこはしない。猫なで声ではないが、母は時々話し掛けている様子。

④散歩は3回目の予防接種後からとお店で言われたのでまだしていません。

⑤一日の流れ
朝食:6時~7時、昼食:12時前後(外出する場合は早めに食べさせる)、夕食:6時~7時頃。食後に15分位遊ばせる。その後1時間~2時間位で排便。

⑥ペットショップで最初に購入したゲージにトイレを入れ(空スペースはトイレと半々位)、遊び時以外はゲージの中。ハウスは無し。

1、柴犬の食事:

現在毎食40gをお湯でふやかし(ちょっと固め)、犬用粉ミルク小さじ一杯をまぜてあげています。水は一昨日まで沸騰した水をさましたものにしてましたが、今は普通の水道水です。今後もこの内容でいいでしょうか。

ペットショップの指示は水に犬用のポカリみたいなものを混ぜる、ミルクの量は大さじ1杯、乳酸菌のようなサプリメントを1日1回混ぜると言われていましたが、便が緩かったので3日目位で止めました。下痢が酷かった時は獣医さんのアドバイスに従い、家にあったビィオフェルミンを3分の1ずづ混ぜていました。
ちなみに成犬体重は6~7kgと言われています。

2、柴犬のトイレ:

・ゲージの中に居る間は必ずトイレシートにしますが、外に出すと失敗します。匂いを嗅ぐ動作が短く、すぐにしてしまうのでゲージに戻すことができません。外に出している時はトイレも外に置いた方がいいのでしょうか。

・家に来た当初は下痢気味でとても大変でしたが、現在はやわらか目ですが、形のある便になっています。排便のタイミングは食後の運動後のようですが、量がまちまちです。私が帰宅後、遅く遊んでしまうと夜中にしてしまうこともあります。柴犬は食糞もしているようなのでできるだけ現場に居たいのですが、なかなか難しいのが現状です。あまり気にしないで大丈夫でしょうか。

3、柴犬の運動:

・現在は15分位を3~4回となっています。連続でなくても大丈夫でしょうか。

・テニスボールを投げるとダッシュで取りに行き、遊んでいました。だんだん名前を呼ぶと戻って来るようになり、昨日からは目が合うと呼ばなくても自分からくわえて戻ってくるようになりました。これはこのままでもいいのでしょうか。

・小学2年の甥が遊びにくると、一緒に大はしゃぎして大興奮状態になってしまいます。だんだん噛む力が強くなっているので、怪我が心配です。どのように柴犬と子供を遊ばせるのがいいのでしょうか。

4、柴犬のしつけ:

・柴犬が手や服などを噛んだ時に「ダメ!」と言って止めるのですが、まだ首輪を付けていないので動きが早くて口を押えることはできません。首を押えて引き離しています。あお向けにはしてみますがいやがるのですぐ離します。

・足の間に挟むと「あおむけ固め」が出来ますが、噛みたがるので代りにおもちゃの棒を噛ませながらしています。その間は身体のチェックをすることは可能です。やはりしっかり押さえるようにしないとダメでしょうか。

・柴犬を抱っこはしませんが、腕や足に抱き着いてきて腰を振るような仕草をすることが増えました。これはどのように対処したらいいでしょうか。

初めてのことばかりなので、お聞きしたいことが沢山あり、だらだらと書いてしまいました。何かアドバイス頂けますと幸いです。宜しくお願い致します。


返答内容
まず柴犬君ですが、おどかすわけではないのですが(笑)傾向的には、日本犬の雄犬は難しい傾向にあるのは確かです。

もちろん、どんな犬も、よほど天性の穏やかさが無い限り、甘やかしやチヤホヤの接し方では主従関係が逆転して大変になりますが、特に日本犬の雄は要注意です。「日本犬だからしつけ方を変える」という意味ではなく、意識の強さの問題です。

特に今回は、女性お二人のご家族ですので、毅然さを失わないように一貫して意識していかなければなりません。お母様もカギを握っていますので、必ず本書・Q&Aサイト・メールも熟読していただいてください。

甘く見ていると、本当に将来手におえなくなってしまう可能性もありますので、気を引き締めて取り組んでいただけますようお願いいたします。


では、個別に見ていきます。


1、柴犬の食事:

あまり余計な添加物は与えないようにしましょう。良質のドッグミルクは、ほんの少しずつ混ぜて増やしながら慣れを見ていくと良いです。

それ以外の添加物は、与えない方が良いです。ドッグミルクも下痢が続いて慣れる様子が無いようでしたら、止めた方が良いです。

パピー用のドッグフードでしたら、栄養バランスはきちんとしていますので、それをふやかして与えるのみで良いです。

固さは残さないでください。下痢の要因にもなっています。指でつまんだら全部つぶれるくらい完全にふやかしてください。

子犬の健診は受けておられるとは思いますが、腸内に寄生虫がいたりケンネルコフにかかっていても下痢します。コホコホ咳をしたり鼻水を出していないでしょうか。

下痢と上記の症状が今もあるようでしたら、検便などの検査と投薬が必要です。


2、柴犬のトイレ:

>外に出している時はトイレも外に置いた方がいいのでしょうか・・

↑外には置かないで、ケージ内に頻繁に戻す練習をした方が良いです。

呼び戻しの定着や主従関係作りが出来るまでで良いですが、柴犬君をケージから出す時は、常にリードを付けて持っておく癖にされると良いです。3か月ですのでもう付けて良いです。

そして、数十秒でも少し遊んだら、いったんケージ内に戻して音出しで排泄を促してください。

犬はケージから出てすぐが一番興奮していますので、そのタイミングでトイレの促しをすると良いです。

リードを付けてありますので、りードを軽く引きながら、名前呼びやコング遊びで誘って、ケージ内に誘導します。そこで、「チチチチ」などの音を出して促します。

そして、それには音を関連付けておく必要があります。

特にお母様が重要な存在です。

なるべく柴犬君と同じお部屋に居ていただいて、横目でチラチラ見たり、鏡に映して観察します。オシッコやウンチが始まったら「チチチチ・・・チチチチ・・」などの音を出してもらってください。(ジロジロ見つめたり意味のない声掛けナデナデはしない)

毎日毎日何度も何度も関連付けします。まずそれはしておく必要があります。

そして、ケージ内のトイレで出来たら、トイレへの指差しジェスチャーを見せながら、また音を出しながら、ポンポンポンで褒めてあげてください。

ケージ内で促してもしない場合は、またケージから出して遊んで少し興奮を与えて、そしてまたケージに戻して促し・・・。これを繰り返してください。

今はとにかく、「排泄の行為と音と場所とジェスチャーをどれだけ関連付けできるか」になります。

そして食糞は、上記にて事前に目の前でウンチさせて回収しながら褒める教えと、あとは食事回数をもっと多くの回数に分けたり、時間を変えてみることです。

まずは、食糞の教えの前に、大前提である音の関連付けに注力されてください。

それと、犬のトイレのしつけでは、失敗しても絶対に叱らないことです。柴犬君はただ排泄しただけですので、叱られても意味が分からず、余計に隠れてそそうするようになります。


3、柴犬の運動:

犬はもともと集中力が無いですし、子犬ならなおさらで、15分も連続で遊べれば十分です。それ以上は無理にさせない方が良いです。

>自分からくわえて戻ってくるようになりました。これはこのままでもいいのでしょうか・・

↑とても良い状況です。この時に必ず、コイの指示音ジェスチャーを関連付けながらポンポンして褒めてください。

できれば、ダセも教えましょう。手の平を見せながら、もう片手で犬の口からボールを取り出して、手の平に乗せて見せます。その時に「ダセ・・ダセ・・」を言い続けながらポンポンして褒めてください。

そして出来れば、先ほどお話したようにリードを付けて持っておくと良いです。

トイレの誘導もできますし、誤飲事故も防げますし、呼び戻しの練習もできますし、お散歩の練習にもなるからです。

さらに、柴犬君の行動を全体的に自然と主導することになるので、主従関係作りに良いです。これから噛み癖や吠え癖も出てくる可能性もありますので、その時に注意音でリードをチョンと引き上げて注意もできます。またリーダーウォークにすぐに移行できます。

そして、甥っ子への攻撃も制御できます。

子供との遊び方としては、柴犬君の制御やスワレの指示出し・型作りを大人がしてあげて、ボールを転がしてあげる役割を子供にさせれば良いです。

それを柴犬君に見せるだけでも、柴犬君には子供が遊びを主導しているように見えますので、関係作りにも良いですし、子供も楽しく遊べます。

ただし、お話したように犬には集中力がありませんので、すぐに飽きたり疲れて遊ばなくなっても、イライラしたり落胆されないことです。


4、柴犬のしつけ:

まずは、先ほどお話したように首輪とリードに早く慣れさせて着けましょう。

首輪があれば、それをつかんで仰向け出来ますし、首輪かリードをチョンと引き上げながら音出しで注意できます。また、4か月過ぎたらリーダーウォークで主従関係も示せます。

それと、噛まれた手をそのまま柴犬君の口にチョンと押し込んで、音で注意するのも良いです。

状況に応じて、また柴犬君の反応も見ながら使い分けてください。

それと、作業用の革手袋がホームセンターで500円くらいで売っていますので、買うと良いです。手袋をして、わざと柴犬君に見せて噛ませて練習すると良いです。何度も何度も反復で教えることです。

革手袋は、冬場のお散歩の時にも活躍しますので、あったほうが良いです。


>腕や足に抱き着いてきて腰を振るような仕草・・

↑これはマウンティングと言いますが、支配欲の表現や相手の反応を試す行為になります。

絶対に、これを受け入れたりチヤホヤ反応しないことです。

注意音でリードや首輪をつかんで、スワレの指示で型を作ってください。あるいは、仰向けやリーダーウォーク(4か月過ぎたら)を厳しい態度でして、主従関係をしっかり示してください・・・


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針