犬のしつけがQ&Aで分かる!

ポメラニアン犬のしつけで噛み癖

質問内容
犬のしつけの問題と悩みは噛み癖です。

ポメラニアン11ヶ月メス

夫44歳 長男19歳 次男17歳 私の家族4人です。

生後3ヶ月頃にペットショップより我が家に来ました。その時点ですでに甘噛みはありました。ついつい私も甘やかしていたせいか、なかなか治らず・・・。

主人はとても厳しく、手をグーにして脅すとポメラニアンは主人には噛みません・・・。

残りの三人は、いつもズボンのすそや靴下手のひらを噛まれてしまいます。主人は「怒らんデだ」といいますが、怒るとさらにエスカレートします。
 
散歩時もリードを噛んで引っ張ります。会う人・犬にもほとんど全てに吠えます。どうしていいか悩んでいます。

一日の流れは

私がAM6:00起床すると、甘え泣きをしています。落ち着いたら待てをさせてから、リビングに放し、遊ばせています。その間に朝食の支度などし、次男・長男・主人と起床してきます。

AM7:30からPM17:30までお留守番です。
帰ってくると、とても興奮しているので、落ち着いたらゲージから出してあげ、しばらくしてから散歩へ15-20分出かけます。

帰宅後、夕食準備しているときはリビングでオモチャで遊ばせています。それぞれが帰宅して、各自がボールなどで遊んでいます。

PM10:00からPM11:00頃、眠たそうにしているので、ゲージへ誘導させます。おやつは出かける時など、コングを使用し与えています。(留守が長いので・・・)

ゲージ内はトイレシーツ・寝るスペースで埋まる大きさです。

アドバイスをよろしくお願いいたします。


返答内容ポメラニアンちゃんは普通にボール遊びが出来るようですので、まずはボール遊びの中に「主導」を取り入れてください。

投げる前にしっかりとスワレ・マテの指示を出し、できたら褒めて投げる・・出来なければ型で教えて褒めて投げる・・投げたら回収しながらコイ・ダセの練習です。

そして、リードを付けてボール遊びをすると良いです。最初は特にコントロールしないで、リードに慣れるようにそのままボール遊びします。

慣れてきたら、時々ボールとリードを持って少し歩いてください。またボール遊び再開・・時々リードを持って歩く・・ということを繰り返しながら、少しずつリーダーウォークに近づけていくと良いです。

そして、手やズボンを噛んだり引っ張ったりしたら、「ダメ」でリードを引けばすぐ教えられますし、そのまま現行犯でリーダーウォークに移行しても良いです。

体罰もそうですが、威嚇的に怒る・・は止めましょう。犬の知能では、「自分が悪い事をしたから」と反省できる知能はありません。防衛本能でジッとするか反撃するかしか出来ないのです。恐怖で抑えつけると、他者を攻撃するようになります。ポメラニアンちゃんの興奮も増長させてしまいます。

毅然さは大切ですが、怖さで解決するのはいけません。悪循環になって、これから手におえなくなります。

まずは主導型の遊びから入ると良いのと、普段の何気ない態度しぐさに十分注意することです。ポメラニアンちゃんの要求に合わせてかまったり遊ぶ・・ジロジロ見つめ声掛けナデナデ抱っこにオヤツ・・これらは、犬の本能の視点には従属的に映ってしまいます。

それらを見直さないで、個別の手法だけ上塗りしても逆効果になってしまうのです。ご主人の毅然さは見習ってください。ただし、威嚇や恐怖ではなく「主導」で関係性を示してほしいのです。

普段の何気ない接し方もチヤホヤではなく、オテでもスワレでも何でも良いので何かポメラニアンちゃんに指示を出し行動させ褒める、出来なければ型で教える・・というパターンを意識してください。

オヤツをコングに詰めて・・ですが、骨型皮ガムにしてください。犬の捕食動物としての破壊本能が満たされます。コングは飼い主さんと遊ぶ時のための特別な存在にしてください。

それと、ドライフード以外の食べ物を犬に与えると、必ず学習して、ドライフードを食べなくなり、もっと美味しい物がもらえるか試そうとしてきます。

成長にともなって落ち着きも出てきますし、甘やかしをしないで関係作りが出来てくれば留守番もちゃんとできるようになりますから、コングとオヤツの与えっぱなしは止めましょう。

散歩はもう少し時間をかけてください。犬や他人を避けないで、逆に会う機会を多く作ることです。無理に会わせるのはいけませんので、「見せる」感覚で良いです。

犬や他人が見えたら、飼い主さんはしゃがんであげて、ポメラニアンちゃんの首輪をガッチリつかみます。スワレ・マテの指示を出しながら型を作ってあげ、それをキープさせます。

犬や他人が見えても吠えていなければ、ポメラニアンちゃんの肩をポンポンしながら「シ~!」の音を関連付けて褒めてください。

吠えたら「ダメ」と厳しく伝えポメちゃんの口を閉じます。そして、その口閉じの良い型とシ~音をまた褒めて関連付けます。

褒めたらすぐ口を解放します。解放しても吠えなければ、シ~音で褒める・・吠えたら口閉じで教える・・この繰り返しです。

たくさん経験させる・・教える場を作ることによって、徐々にポメラニアンちゃんは学んでいきます。そして、どんな教え方をしても叱っても褒めても、普段の関係次第で効果がまったく違ってくる・・ということになります。

ですので、関係作りが大切なのです。

では、まず以上をやっていきましょう。一貫してやり続ければ、それだけでも変わります。ポメラニアンちゃんは素性が良い子ですよ。ただ、まだ経験が少ない若犬で幼さも残っていますから、あせらず淡々と続けることです。

では、頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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