犬のしつけがQ&Aで分かる!

トイプードル犬の噛みつきのしつけ・冬場の飼い方

質問内容7か月になったオスのトイプードルを1か月前に購入しました。なので現在8か月を過ぎています。

家族は私達夫婦(40代)、子供はいません。離れに私の両親(70代)がいますが、たまに犬に声をかけて通る程度で基本的に世話はしていません。

犬の世話は専業主婦の私がほとんどしていますが、夜と週末は主人も散歩や遊び相手をしています。

問題は、とにかく噛むことです。噛むというより、飛び付き噛んで引っ張り要求をものすごく繰り返します。手を出せば必ず噛むと言ってもいいくらいです。

ペットショップ育ちなので、人や他の犬、猫にはさほど驚かず、滅多に吠えないのは助かっています。クンクン鳴きは多少ありますが、吠えて要求もほとんどありません。

ただ、その要求噛みと散歩した時の走り出そうとする引っ張りがすごいです。後ベッドなどもメチャクチャにしてしまいます。とにかく立って飛びつき噛むのです。すぐ立つクセもひどいので関節が心配です。

最初はあまりやたら声をかけたりしませんでした。先住猫がいるので、慣らすためにも2週間くらいはなるべくハウスから出さないように言われたからです。少し抱いたりしましたが、抱っこがあまり好きでなさそうで、どんどん登って肩に乗ってしまうので、しつけ上よくないと思いたまーに抱いただけで、堀川さんの本を拝見してからは、車の中で少しひざに乗せたくらいです。

遊びは、噛まれるのでオモチャをあたえて自分で遊んでもらう感じです。コングにヒモをつけてもすぐ引っ張りっこになってしまいます。

仰向け固めはものすごい抵抗をするので数回挑戦してやめました。スキンシップは足元で多少撫でたり、足をふいたり、興奮をギュッと押さえたりくらいです。

タオルで体をふくことはあります。

一番困る噛むことに対しては、口をつかんでみたり、痛い!と声を出したり、いろいろやりましたが、最近は口の中に手を突っ込むことにしています。それでも何度も何度も挑んで来て、私が感情を押さえるのが大変です。噛むのをやめたら誉めると言っても、その瞬間はなかなかきません。誉める時がないくらいなので、あえて噛むと嫌な味がするしつけスプレーを手袋にぬり、そうすれば手をちらつかせても噛まないので誉めています。

後はリーダーウォークを少しずつしていますが、走り出したり、飛び付いて服を引っ張ったり、あまりできているとは思えません。

いろんな事を「スワレ」をさせてから...と思っても、頑として踏ん張り、座らせることができません。

散歩は1日4回くらい10分~たまーに長く30分で、我が家の周りは畑や森で、トイレは大部分が外になってしまっています。

なるべく主導権を握って、たまにリーダーウォークを途中でしながら...と思ってますが、ものすごい興奮と匂いを嗅ぎたがる、マーキングしたがる要求でかなり大変です。引っ張られてしまうこともあります。

ハウスとトイレのサークルは玄関(というより土間)にあり、冷えると思い、断熱材を引き夜は毛布をかけ、中にもベッドと毛布です。ペットヒーターを入れてあげたいのですが引っ張り出してしまいあきらめています。

これからの季節、○○県の山間部でペットヒーターなしで大丈夫でしょうか...。我が家は古い木造建築で私達人間と猫は玄関にいる犬より一段高い所で生活しています。犬を座敷に上げた事はありません。

室内犬のオシャレなイメージのトイプードルを土間で飼うなんて...と思われてしまうかもしれませんが、夢は犬も猫も人間も部屋の中で...なのです。でもこのままでは難しそうです。

玄関と私達人間の過ごす居間にガラス戸がありますが、開けて私達が見える方がいいとは思いますが、騒ぐので基本閉めています。玄関は外も見えません。なので、散歩を増やし、昼間陽当たりのいい時間は庭に数時間繋ぎます。(繋いでおくのはよくないと思い、主人はお正月休みに庭に外サークルを造る予定です。もちろん外で飼うという意味ではありません)

食事は朝晩2回、1時間くらいのずれはありますが、8時前後、17時前後です。オヤツはサークルに入れた時たまーにボーロか、たまに骨ガムを噛ませます。

以上、大変長くなりすみません。正直にお伝えします。あまりに噛むので、主人も顔にガッと来られた瞬間ぶってしまったこともあります。私も怒りが湧きお尻をはたいたこともあります。今は反省して体罰はしていません。

犬のしつけを始めるには遅いこと、難しい年頃でることは承知していますが、たまに精神的に煮詰まりそうです。

今はひたすらリーダーウォーク中心にするしかないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

 

返答内容

今回はそんなに心配することはないです。大丈夫ですので安心して続けてください。

まだ犬のしつけを始めたばかりですので、すぐには期待してはいけませんのと、「手袋で練習して噛まなくなってきた」ということですので、それで大丈夫です。

知能が高くなり始めた月齢ですので、一貫して教えることで理解していけます。心配しないで続けることです。

ただし、同時にこの月齢の難しさもあります。

7・8か月ころから急に知能が高くなり始めますが、それは同時に成犬の本能が強く出てくるということでもあります。

権勢本能・自我・独立心・相手を見抜く鋭さが強くなってきます。そして、知能が高くなるわりに経験が乏しいので、ずる賢さや反抗的な面ばかりが目立つ時期なんです。

さらにショップに長くいましたから、犬のしつけもしっかり行われてこなかったはずです。

それは理解してあげてください。


最初の接し方は良かったですね。特に今回は、もう知能が高くなっていた月齢で来たので、最初にチヤホヤしていたら、今ごろ要求吠えで大変なことになっていたはずです(^_^;)


さて、まず環境ですが、トイプードル犬でやっぱり土間では冬場は厳しいです。冬毛が生える犬種なら良いのですが、プードル系は冬毛が生えないのでちょっと厳しいです。どうしてもやむをえない場合は、夏以降カットしないで、モコモコの羊みたいに被毛を伸ばしてあげてください。

できれば室内に上げましょう。抜け毛もほとんどない犬種ですし、落ち着きが出てくれば汚れることはありません。

一番下にビニールシートを敷いて、ケージの中にトレーを置けば汚れませんので大丈夫です。我が家も大型犬の室内外ですが、まったく問題ありません。

噛み癖のある犬は、ペットヒーターは危険です。電気配線をかじって感電死する犬もいますし、火事になる場合もあります。

ビニールハウスを作ってあげる方法もありますが、それならば室内飼いにしてあげた方が手間も費用も掛かりません。


>すぐ立つクセもひどいので関節が心配です・・

↑もう骨格もしっかりしてきた月齢ですし、足腰が強い犬種なので今回はご心配いりません。フリスビーやジャンプ競技などの激しい運動をさせなければ大丈夫です。

ただ、現状は少し運動不足です。

散歩30分ならば、コング遊びを30分追加してください。元気モリモリの時期ですので、できれば1時間くらい散歩はしていただきたいです。(メールの文章が30分×4回という意味なら十分です)。運動不足は破壊癖にも影響します。

コング遊びでヒモを気にし過ぎるようでしたら、ヒモ無しにして、トイプードル君にリードを付けて飼い主さんが持つようにしてください。団らん時も同じです。ケージから出す時は常にリードを付けて持っておくようにしてください。(犬のしつけが完成するまでで良いです)

そうすることによって、自然と犬の行動全体を主導する形になりますので、関係作りに良いです。呼び戻しも教えやすいですし、リーダーウォークや噛み癖の教えもしやすいです。

いきなり外でだけリーダーウォークしても、なかなか効果が出ません。まだ外の世界に慣れていなくて興奮が激しい時期ですので、まだ少しは慣れている家でたくさんしましょう。

コング遊びの流れの中で、時々リーダーウォークを織り交ぜてください。

噛み癖ですが、お話したようにわざと手袋を見せて噛んだら「シ!」の注意音で口に押し込み→のけ反って放したらポンポン静かに褒める→また見せる・・・

この繰り返しで反復で教えていきましょう。続けていただければ大丈夫です。それともう一つの教え方は、リードを付けて持っていますので、「シ!」の注意音でリードをチョンと引き上げて注意しても良いです。

一人でやるのが難しい場合は、旦那さんと協力して、一人が手袋をした手を見せる→トイプードル君が噛もうとする→「シ!」の注意音でリードをチョンと引き上げて注意→また見せる→噛まなかったら静かにポンポン褒める→噛んだらまた注意・・・

とにかく反復で集中して教えていきましょう。

ただし、大前提は主従関係です。関係作りができれば自然と消える問題行動も多いです。それをやらないで表面上の調教だけするのが一番危険ですので、それは絶対に忘れないでください。

仰向けですが、これもあせらず無理せず、コング遊びの流れの中で一瞬やって褒めてすぐ解放・・この繰り返しで少しずつ慣らしていけば良いです。


犬は捕食動物ですので、もともと破壊癖は本能であります。コング遊びの最初に、好きなだけ噛ませる時間も作ってあげてください。発散も大事です。

体罰や怒声で怒るのは逆効果になります。犬の知能には理解できず、神経質になったり防衛本能が過敏になってしまうだけです。

何が悪くて何が良いのか、シンプルに型を作ってあげて、そこに指示音ジェスチャーを関連付けて褒める・・・ひたすらその反復です。

型と言っても完璧なキレイな型でなくても良いのです。例えば今回ならば、手袋をした手を見せて、一瞬でも噛まなければそれも立派な成果です。小さなことからコツコツで良いのです。小さい成果を見つけて、褒めたり自信にしてください。

褒め方は、猫なで声でナデナデではなく、指示音ジェスチャーを関連付けながら、リーダーらしく静かに堂々とポンポンポンで褒めてください。

とにかく今回は、あせって急に難しいことを求めたり実践しなくて良いです。トイプードル君にリードを付けて持って、遊んだり団らんする。その中で主導性と毅然さを表現して見せていく・・変化が出てきたらリーダーウォークや仰向けを少し混ぜてみる・・・

まずはそんなところからやっていきましょう。

素性は良い子なので大丈夫です。まったく心配いりません。1歳くらいまでは大変なのが普通ですので、上記で淡々と続けることです。今は成長を待ってあげないといけない時期です・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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