犬のしつけがQ&Aで分かる!

初めて子犬を飼うので犬のしつけに戸惑い

m1.png
はじめまして。犬のしつけアドバイス求めます。
カニンヘンミニチュアダックスフンド、雄、2ヶ月半の子犬が約1ヶ月前に我が家にやって来ました。私(母)と高校生の娘がおります。

「犬のしつけ」と言っても戸惑いで何から始めて良いのか...
身体が小さいので《あお向け固め》はすんなり出来ますし、無防備に自分からあお向けになります。

でも元気が良く何にでも興味が有り、噛んでは困る物を噛んだ時「だめ」と声を掛けると一度放すので褒めるとまた何事も無かった様に噛みます(>_<)


「気長にやろう」と思ってますが、平日は私は仕事で娘は学校です。

3月19日に3回目のワクチンが済めばいよいよお散歩デビューです。
リードウォークも少しずつ...と思い、リードを着けてみました。が、そのリードに大興奮で歩く所じゃありません(-o-;)

「焦らない。焦らない。」と自分に言い聞かせてますが、戸惑いだらけで・・何かアドバイスあったらお願いしますm(__)m


m2.png犬を初めて飼って、予想だにできないことがあると確かに戸惑い迷いますね(^-^)
不安になったり迷ったら何でもご相談ください。

さて、2か月半ですね。まずこの時期の子犬には何も期待しないでください(笑い)何も求めないでください。何も知らない経験もない小さな猛獣です。目線を低くしてあげ、厳しいしつけというよりは「慣れ」、を重視する導入期間と思っていただいて結構です。

ただし、もうヨチヨチ歩きの赤ちゃんではありません。群れで生きる基本的なルールはしっかり教えていかないといけませんし、生後6か月までが社会化にとって最も重要な時期ですから、甘やかしや過保護はしないで毅然と接するように意識し、「徐々に」犬のしつけを強化していく必要があります。

さて今回の物の噛み癖ですが、今はとにかく本能と感覚だけで生きています。噛み心地が楽しい物・食べられそうな物・何でも片っ端から口にします。でも、これは犬本来の生きるために必要な本能です。

まずは飲み込んだら危険な物や噛まれて困るものは犬の届く範囲に置かない・・これは犬のしつけ以前の問題ですから、それはご理解ください。そして物事は、シンプルに体現させ音の関連付けで根気よく覚えさせます。

何か物を見せます。噛んだら「ダメ!」と同時に厳しい視線を送り口を手で軽く閉じます。これで悪い型は止まり良い型ができたので、褒めて解放します。

解放するとまた噛んできますので、再度「ダメ!」と同時に・・・ひたすらこの繰り返しです。そして犬との関係次第で、その教えの吸収力が全然違ってきます。それが主従関係です。

自分が認めていない人から、叱られても褒められても犬は何とも思いません。聞く耳もたず・・となってしまいます。ですので子犬のうちから、結果が出るのは先ですが、根気よく関係作りに取り組む必要があります。

あお向けもリーダーウォークもヒモ付ボール遊びもその手段ですが、大前提は普段の何気ない接し方や態度です。例えば、意味なく声掛け・オヤツ・抱っこ・・・子犬のうちはどうしてもそういうことをしたくなりますが、それらは犬の本能の視点からは従属的に映ってしまうのです。

かといって接しなければスキンシップもできませんし、関係作りもできません。ですので接するルールを決めます。例えばスワレでもオテでも何でも良いので、必ず「何か指示を出し→犬が従い→褒める」というパターンを作ります。できなければ型を作ってあげて褒めれば良いです。

そういう接し方なら、スキンシップも取れますし、たくさん接すれば接するだけ主従関係が深まっていきます。それが自然にできるようになるまで、毎日意識されると良いです。

そして、その接し方があお向け、リーダーウォーク、主導型のボール遊びなら、一番良い・・ということになります。

あお向けはその調子で続けてください。ただし、犬が勝手にあお向けになってきた場合、そのまま触って受け入れないでください。犬によっては、あおむけになってマッサージなどを要求している場合がありますので、それに反応せず、いったんスワレをさせ再度あお向けをさせて褒める・・そういう主導を忘れないでください。

リーダーウォークについては今は本格的にやらないで結構です。慣れを優先しましょう。首輪にもリードにも慣れていません。まずは匂いを嗅がせ、見せ、数日そうやったら首輪はもう付けっぱなしにします。最初は嫌がりますが、すぐ慣れますので見守りましょう。

リードについては子犬はいろんな見方をします。動くリードを別の生き物であるかのように見る犬もいますし、コントロールされることがとにかく嫌で、リードに八つ当たりする犬、リードの噛み心地が楽しくて止められない犬もいます。

ですので、まずは無理にコントロールすることは考えず、ケージから出す際は常に犬にリードを付けるようにして、当たり前になるまで慣れさせることです。

そしてマテを先に覚えさせて、その状態からツケを練習しましょう。マテをさせ、一歩進んで呼び寄せ褒める・・また一歩進んで呼び寄せ褒める。そのたびに「ツケ」の音の関連ツケや自分の太ももをポンポンたたくジェスチャーも関連付けます。

それができるようになってきたら、連続して歩く状態に近づけていきます。ただし、2か月半の子犬の集中力は低いですから、一回で長時間しないで短時間で回数を多くすると良いです。

またツケの練習と並行して、外の世界に慣れさせることも必要です。室内で大興奮なら外に出た場合もっと興奮と緊張が加わります。

外を自由に歩かせると、他の動物の糞尿に触れる危険性がありますので、玄関先などでノンビリと行きかう人や犬をたくさん見せることです。最後のワクチン接種が終わって、お散歩デビューしたら毎日散歩して、いろんな人や犬を見せ、経験をさせましょう。とても重要な犬の社会化です。

また主導型のボール遊びもしてください。狩猟本能のはけ口を作ってあげないといけません。スワレ・マテをしっかりさせ、できたら投げる・・できなければ型を取らせて褒めて投げる・・これを基本にします。

ただし、生後6か月過ぎるまでは長距離の全力疾走は避けるのと、ダックスは背骨を傷めやすいのでジャンプ系の遊びは止めましょう。ソファーに上がらせないなどの、しつけもしましょう。フローリングの床には、滑り止めマットなどを敷きましょう。

それから、お嬢様としっかりルールを決めて一貫しましょう。どちらのご意見で犬を飼うことにされたかは分かりませんが、お嬢様にとってみれば弟ができたかのように嬉しいかもしれません。甘やかしや期待しすぎると、現実とのギャップで苦しむことになりますので、気を引き締めて、リーダーシップを意識して接するように言ってください。

しばらくは、上手くいかないことの連続になるでしょう(^-^)
でも、それが当たり前の時期です。結果はすぐ出ないけれども、やり続けなければいけない時期ですから、大きな気持ちでジックリ取り組んでください。

では、頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針