犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけで敵対心や警戒心しか持たれていない気がする

質問内容
生後2か月の子犬のしつけです。

●吠えのしつけについて

吠えるたびに、ノーと言って怖い顔で口を閉じさせてシーといってポンポンほめる。3分くらいくり返していると、来てもらえるから吠えていたらどうしようかと心配になります。無視するのと、教えるのは、使い分け方がありますか?

●主導型ボール遊びについて

ボールを転がすと、くわえて決して離しません。引っ張りあいはいけないとのことで結局こちらが離してしまいます。子犬とどのように遊べばよいかわからなくなってしまいました。

●リードについて

リードが気になって興奮し、リードも人の手も噛みまくってしまいます。リードをつけたまま暫く放っておく方法で良いでしょうか。

必要最小限の接触で済ましていると、いつも甘噛みを怒っているか、吠えるのを怒っているか、嫌がる仰向け固めをしているかで子犬に敵対心や警戒心しか持たれていない気がします。このような状態で大丈夫でしょうか。

よろしくお願いいたします。


返答内容まず、この時期に子犬には何も期待しないでください。知能の低い、経験も何もない小さな猛獣状態です。これがしばらく続きます。

まだまだまだまだ結果など出ません(笑い)それが子犬の知能です。しばらくは、求める時期ではなく、与える(教える)時期です。

家に来たばかりの子犬に何も求めてはいけません。

>無視するのと教えるのは使い分け方がありますか?・・
>来てもらえるから、と吠えていたら・・

↑毅然さが足らないと、犬は「かまってもらってる」と勘違いしてしまいます。まずは毅然とした態度しぐさを徹底することと、型と指示音の関連付けが出来たら、少し離れた所から指示音を出してみて、静かにできたら姿を見せて褒めてください。

無視だけすると、退屈吠えを覚えて一日中吠える犬がいます。一貫して教えてください。軽いクンクン鳴きは無視してください。遠くから「シ!」だけ伝えても良いです。とにかく今は型と指示音の関連付けに注視してください。

>ボールを転がすとくわえて決して離しません。引っ張りあいはいけないとのことで・・

↑引っ張り合いを遊びにしているわけではないので、絶対に犬に妥協しないで出させて回収してください。

今は何も群れのルールを知らない子犬ですから、本能と感覚のまま行動しているだけです。ここで関係性も含めて毅然と教えないといけません。

毅然とダセの指示を出しながら子犬の口を開けて出します。感情的にならず、指示音を出しながら良い型になったら褒めます。

他には、コングにヒモを付けて、子犬が噛む前にスッと引いて回収してしまうのも手です。猫ジャラシ的に追わせるだけ・・でも良いんです。転がす前にスワレ・マテで待たせる練習をたくさんしてください。

リードですが、今の子犬の知能では「ヘビのような怖い存在」であったり、「自分の自由を奪う嫌なヤツ」という感覚で見る場合があります。

ですので本書で書いたように、首輪とリードを何日かケージの前に置いて見せ臭いを嗅がせ、その後付けてもコントロールはせずに、しばらくは引きずったまま遊ぶ・・時々リードを持ってみる・・また放して遊ぶ・・ということを繰り返しながら慣れさせてください。

>リードをつけたまま暫く放っておく方法で良いでしょうか・・

↑今はこれで良いんです。というよりも、経験もない子犬の知能の限界なんです。ただし、人の手は噛ませてはいけません。甘噛みも一貫して許さず口閉じで教えます。


お話したように、しばらくは小さな猛獣です。キレイに遊んだり、何でもすんなり覚えるようなことはありません。あまりにも月齢が低すぎて、知能も経験も追いつかないのです。

まずはスワレ・マテが大事ですので、それをしっかり教えましょう。

子犬との接点が叱ってばかりでは、関係作りもやっぱり上手くいかないので、まずは簡単なこと・シンプルな事から教えて、褒めれるように考慮しましょう。

スワレの型を何度も何度も取らせて、指示音とジェスチャーの関連付けで褒める。まずは子犬を褒めれる「いつも確実にできる」というパターンを何か一つ作ることです。

そうすると、新しい事を教えていたり叱ったりしているだけでなく、ちゃんと出来る事をそこに挟んで褒めて、またお互い自信と信頼関係が取り戻せます。

スワレ・マテは、他のいろんな動作の基本形でもありますので、まずはスワレ・・次にマテ・・をしっかり教えてください。

結局はそれ自体も、子犬の運動になりスキンシップになり、関係作りにもなっているのです。

まだまだこれから、長い長い根競べが続きます。大きな気持ちで淡々とやっていかないと、これから長い犬との生活はとてもやっていけませんよ。

子犬には何も期待しないことです。でもやり続けないといけない重要な社会化期です。目線を下げて、子犬の知能の限界を理解してあげ、でも少しずつ少しずつ、一つずつ一つずつ難しい事を段階を作って教えていきましょう。

親犬は、子犬がもう1か月を過ぎると、チヤホヤは一切せず一貫して淡々と叱り教えていきます。リーダー犬も群れにそうします。私たちはそれを見習わないといけないのです。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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