犬のしつけがQ&Aで分かる!

ケージに入れるとキャンキャン吠える・噛む子犬のしつけ

m1.png・問題の内容
1.遊び終わってから、ケージに入れると凄い勢いでキャンキャン吠えます。今まではすぐに鳴きやんでいたのですが、ここ最近10分20分も鳴き続けます。

無視はしているのですが、さすがに夜遅くともなると、周りの目も気になってきます。どう対処したらいいでしょうか?

2.指等を結構本気近くの力で噛んできます。それはしょうがないのでしょうか?

・愛犬の犬種:ロングコートチワワのオス
・年齢 3ヶ月弱 性別♂
・家族全員の年齢: 父 57 私 26 弟 23

・一日の愛犬との同居時間 平日9時から18時までケージにてお留守番。就寝起床までは私と同じ部屋にいます。
・過去の接し方
朝、夕方、晩と三食ご飯をあげており、朝ご飯前に約10分位遊んだり、外に慣らすために抱いてお散歩に出掛けたりしてます。基本的に、9時に出勤する私が最後まで家にいるので、家をでる30分位前に10分位遊んだりしています。

夕方に父親が帰宅し、ご飯をあげます。その際に、トイレを片付けたり軽く遊んだりしています。その後21時位に私が帰宅し、ご飯を食べてから少し遊んだり、首輪の練習したりします。

夜の23時あたりに夕飯をあげて、5分遊んで就寝になりますが、ここでの吠え方が1番ひどく長いです。

①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
トイレを成功したり、首輪の練習、名前を呼んだときに振り向いて私の元にきたとき、ご飯前にちゃんと待てが出来たときに、いい子って声をかけながら、背中をさすってあげます。

②どういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
お留守番頑張ったあとに、おもちゃを与えて遊ばせています。あとは、個人個人で犬をみたいときに遊ぶというような感じです。

③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
頑張ったときや、うまく色々な事をこなせた時に、いい子と褒めたり、ケージから出したりしています。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
オヤツはいっさいあげていません。抱っこは二階から一階に降りる時や、ケージに入れる時、散歩に行く時くらいです。ナデナデは何かに集中してる時にブラシに慣らすために、毛並みに沿って撫でています。

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?
まだ抱っこでの散歩で、外に慣らすために抱いていっています。

⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
6:00 朝のトイレ掃除
7:30朝の遊び
8:00朝食
8:30出勤前の遊び
18:30ご飯、遊び
21:30遊び
23:45ご飯、遊びから就寝

が1番多い流れです。


m2.png新しい家に来てしばらく経ち、犬は環境に慣れ、家族の皆さんの接し方や態度を感じながら、段々自分の優位性など自己主張するようになってきました。今までの接し方は少しずつ見直さないといけません。

まず吠えも噛み付きも直接的に同じように教えていく必要があります。そして同じ教えをしても、叱っても褒めても関係次第でその効果が全然違ってきますので、大前提はやっぱり主従関係になります。

まず直接の教えです。犬への物事の教えは、何でもシンプルに型で体現させ、音とジェスチャーを関連付けし教えるこれだけです。しかし、知能が低いので根気よく何度も教えていく必要があります。

吠えたら噛んだら、現行犯で「ダメ!」と厳しい声と視線を送り、犬の口を閉じます。これで悪い型は止まって良い型になったので、褒めて解放します。また無視すれば吠えるでしょうし、指を見せれば噛み付いてきますので、再度「ダメ!」と・・・ひたすらこの繰り返しです。

続けると、ケージに居ても吠えない・・指を見せても噛まない瞬間がきますので、しっかり褒めて何度も反復してください。

特に吠えについては、「ダメ!」と「シ~!」という音も関連付けておくと、少し離れた場所からでも指示で吠えを止めさせることができるようになります。

無視だけしていても、退屈吠えが癖になりますし、叱り方も厳しい態度をしっかり伝えないと「かまってくれてる」と理解してしまうので注意が必要です。

そして、そうやって教えても叱っても褒めても、関係ができていないと効果もないですし、単なる「かまってもらっている」という誤解を生んでしまいます。ですので、普段の何気ない態度から全て、主導して毅然とリーダーシップを示してほしいのです。

では具体的に見ていきましょう。

褒め方ですが、ナデナデは止めましょう。犬は下位が上位に挨拶するときは、すり寄って舐めます。人間がなでる行為が、犬の舐める行為に類似した感覚になり、誤解する犬が多いので、褒める時は「○○良い子!」と毅然とハッキリ伝え肩をポンポンして褒めてください。猫なで声や大げさも従属的です。

そして抱っこでお散歩も止めましょう。バッグや紙袋に入れて出かける方が、犬も安心できますし、主従関係の誤解もないです。犬同士では体を合わせる時に、上位の犬が下位の体の上に、自分の体を常に乗せようとします。これは体位が関係を表しているのです。

そういった何気ない接し方も、犬は本能の視点で見て感じていますので、従属的にならないように意識しましょう。

それから遊びが多いので大変良い事なのですが、なんとなく遊んだり犬の要求に合わせるような遊び方は注意して、必ず「主導」するようにしましょう。オテでもスワレでも何でも良いので、とにかく「指示→従う→褒める」というパターンになるように心掛けましょう。指示で出来なかったら型を作って教えてあげて褒めます。

普段なんとなくかまいたくなった時も、意味なく声かけしたりナデナデではなく、そうしてください。ボール遊びも投げる前にスワレ・マテ、出来たら褒めて投げる・・投げたらヒモを引いて回収しながらコイの練習。

そんな風にいつでもどこでも常に主導する接し方にしてください。

それと、お散歩デビューも近いですのでリーダーウォークのマネごとから練習を始めてみましょう。首輪の練習をされているようですので、それを数日したらもう首輪は付けっぱなしにしましょう。スワレやマテなど型をとらせやすいです。迷子札も常時付ければ安心できます。

また、あお向けも遊びの感覚で始めましょう。それと噛まれたら現行犯であお向けをし、関係性をしっかり示すことも重要です。

まだまだこれから大変な時期が続きます。しばらくは知能も経験も何もない猛獣状態が続きますので、そのおつもりで気長に教え続けてください。

では、頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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