犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけ接し方・子犬が可愛く思えなくなってしまったら

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初めて犬を飼ったのですが、思ってたよりも(当たり前ですが)大変で、なんか可愛く思えなくなってしまい、接し方がキツクなってしまい、怯えているように見えるし、私を下に見ているようにも見えます。

そのため記載されているリーダーウォークをしようとリードをつけると、動かなくなってしまいます。そうするとイライラして怒ってしまいます。リードはまだ早いのでしょうか?

自分も大人げないので悪いのですが、どうしたら上手に接することができるのか分からなくなりました。3か月からは躾の時期に入るので余計気が滅入ります。

あまりに情けない内容ですがよろしくお願いします。
下記の内容は、HPからコピーさせていだだき、回答してみました。
 
・問題の内容:トイレをなかなかシートでしません。ウンチも見ていないところでしかしてません。ストレスでしょうか?

・愛犬の犬種は、チワワとトイプードルのミックス犬、3か月、女の子、他の犬は無しです。

・家族全員は主人32才と私41才の二人暮らしで、愛犬との同居時間は私は今現在は1日中ですが、秋には働くので昼間は留守になります。主人は1日1時間もありません。

・接し方は、7時頃に朝ごはんを与え、10時ごろに一度抱っこしたり、おもちゃで遊んだりして、ゲージに戻す。昼間も一度ゲージからだし遊びます。夕飯は夜7時ごろに与え、その後少しゲージからだしたら寝かせます。

①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?→ゲージから出す時に、抱っこしたら、撫でたりしてます。

②どういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?→ゲージから出す時に、歯磨きゴムで遊ぶか、撫でてる時に手を噛みにくるので、噛ませないよう手を動かしてました。

③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?→手を噛んだときは低い声で「ダメ」か、首輪を持って叱るか口を塞ぎます。ほめ方は「良い子だね」といって背中を撫でます。しつけは落ち着きがなく常にジャンプしてくるのでまだしてません。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?→おやつは月曜日から卵ボーロを1日5粒ほどしか与えてません。ナデナデ・抱っこは遊んでる最中に毎日してますし、声掛けは「ぽぽちゃーん」と名前を呼んでます。

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?→3回目のワクチン前なので、散歩はしてません。

⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?→朝6時に私が起床し、トイレの掃除をしてからゲージ内に朝ごはんまでいます。7時に朝ごはん、夜7時に夕ご飯。その間に2回~3回ほどゲージから出し10分ほど遊びます。就寝は11時頃です。

・愛犬のハウス周りの構成、環境など:リビングにゲージは設置してあります。ゲージ内にトイレとベッドがあり、ほとんどをゲージ内で過ごさせています。


m2.pngまず、子犬の現実を知り、あせらないことです。今日学ばれ、犬のしつけを始められたばかりです。これから長~い長~い根競べになります。

まだまだ知能が低い時期が続きます。今は経験も何もない小さな猛獣状態ですから、それを受け入れ長い目で育てないといけない時期です。子犬には何も期待してはいけません。

ですが・・犬の3か月は、もう赤ちゃんではありません。人間感覚の抱っこやオヤツは止めましょう。犬にはそれらは必要なく、むしろ主従関係を誤解させてしまう接し方です。

それと、卵ボーロ5粒ですが、人間にとっては小さな物ですが、小型犬の子犬にとってはかなりの量です。ドライフードは最高の栄養バランスの食材ですが、それ以外の物を摂取するということは、その分栄養バランスが崩れているということになります。

ドライフード一本(子犬時はドッグミルク含む)に絞ってください。

さて、子犬の現状からお話していきます。

子犬は産まれて3週間ほどで、目が開き歩き回ります。2か月くらいになれば、もう子犬は赤ちゃんではなく、走り回り噛み付き騒ぎます。

このころになると親犬は、もう基本はかまったりせず、良くないことを叱る「しつけ」を強化していきます。

子犬が巣穴を離れる・・親犬に噛みつく・・ジタバタうるさい・・こういう時は親犬は一貫して淡々と叱ります。あお向け、軽く噛み付く、唸るなどして子犬を叱りしつけます。

また兄弟ゲンカで噛み付けば、相手が怒って噛み返されます。そういう経験を何度も何度も積み重ねていきながら、社会化を果たしていくのです。

その時期に親兄弟と引き離されたのですから、それを今度は人間の家族がやってあげないと、犬は何も分からないのです。今はそういう時期です。

ですので、感情的になっても悪循環になるだけですから、知能の低い子犬の目線までハードルを下げてあげて、親犬のように淡々とやり続けないといけないのです。

意味のない声掛け、ナデナデ抱っこは止めましょう。かと言って、接することが悪いのではなく、接し方の問題になります。社会化に大事な時期ですので大いに接して学ばせてください。

犬と接する時に、必ず犬のしつけの要素「主導」を加えるということです。かまいたい時には、何でも良いので何か指示を出してください。オテでもスワレでも良いです。出来たら褒める・・出来なかったら型をとらせて褒めて教える・・ひたすらその繰り返しです。

必ず「指示→従う→褒める」というルールにされると良いです。それなら楽しくスキンシップも取れて、主従関係ができ、物事を覚えていきます。

そして褒められた時に、犬が嬉しいと感じられる存在に飼い主さんご一家がならなければいけないのです。普段の何気ない態度、接し方、あお向け、リーダーウォーク、主導型のボール遊び・・それらの積み重ねです。

ただし、しばらくは子犬の状態ですから、まだまだ関係作りは始まったばかりです。これから結果が出るまで続けられるか・・になります。

それから、犬のしつけは徐々に強化しましょう。急に頑張りすぎて失敗してあきらめて止める・・という方がいらっしゃいます。犬も、今まで自分が好きにやってきたのに加えてチヤホヤされていたなら、当然犬のしつけが始まると面白くないです。反発したり、ふてくされたりもします。

今の時期は、まず主導型のボール遊びを通じて絆を深めつつ、主従関係を少しずつ積み上げましょう。その遊びの流れの中で、あお向けをなんとなくやってみて、慣れてきたら徐々に強化していくと良いです。

リーダーウォークもまずは、リードと首輪に慣れさせることからです。数日間見せて匂いを嗅がせる・・その後は首輪は付けっぱなし・・リードはケージから犬を出す際、常に付けて慣れさせます。無理にコントロールしなければ、自然に慣れていきます。いざという時には暴走も防げますし、トイレの誘導もできます。

> 手を噛んだときは低い声で「ダメ」か、首輪を持って叱るか口を塞ぎます・・

↑これ良いですよ(^-^)続けてください。態度をしっかり示してください。そして口を塞ぎ良い型ができたら褒めるのを忘れないようにします。一貫してダメなものはダメ・・良いものは良い・・と例を見せて、何度も何度も体現させてあげないと、犬の低い知能では理解できないのです。子犬はなおさらです。

褒め方ですが、甲高い声で高揚して褒めるのはNGです。従属的に映るからです。にっこりして「○○良い子!」とハッキリ伝え、肩をポンポンポンと軽くたたいてください。それで十分です。

背中ナデナデはいけません。ナデナデは、下位がリーダーに挨拶する舐める行為と類似なんです。そして噛み癖のある犬は、頭や背中に上から近づいてくる人間の手を嫌がります。低い位置から近づけて、犬の目線よりも低い肩の付近が良いでしょう。嫌がらず触らせるようになってきたら、徐々に上の方に移動していき、頭や背中をポンポンすると良いです。

ウンチは、まず食後とケージから出した緊張興奮という条件を作ってあげます。今はまだ何も覚えていない段階ですから、どこでウンチ・オシッコしても絶対に怒らず(今後も怒らない)、音の関連付けに注力してください。

もちろん監視は意識して、リードを常につけていれば、前兆が見えた時にすぐにトイレへ連れていきます。とにかくオシッコ・ウンチしている時に音の関連付けをたくさんすることです。

それができたら、条件を作ってあげてひたすら音で促します。もちろんトイレで出来たらしっかり褒めます。


それから、もう3か月ですので外の世界に慣れさせないといけません。これができていないと、家の中でリーダーウォークが出来ても外では役に立ちませんし、来客や犬の気配に吠える犬になってしまいます。

玄関先などで、行きかう人や犬をたくさん見せてください。ただし、予防接種が終わるまでは触れたり匂いを直接嗅がせるのは厳禁です。電柱のオシッコ跡なども大変危険です。

しかし、恐れてばかりいても社会化できませんので、玄関先でたくさん見せ経験させてください。


それから主導型のボール遊びをやってほしいのですが、チワワ系は膝が弱いので、滑る床での運動は厳禁です。必ずマットなど滑り止めを施してください。

かと言って過保護も、筋肉を落とし体の成長や強化ができませんので、環境を整えて運動量は確保しましょう。ただし、生後6か月くらいまでは長い距離の全力疾走は避けましょう。

ボール遊びは狩猟本能の大切な、はけ口にもなりますが同じ理由で破壊行動も犬の本能です。万が一食べても安全な、骨ガムをケージ内に常備すると良いです。好きなだけ噛んで破壊させれば良いです。

では、今回は以上です。少しあせられている感がありますので、まずは主導型の遊びから入り、そこから少しずつ強化していきましょう。それと普段のちょっとした接し方・・そこから少しずつ変えていけば良いです。

それでは、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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