犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけと遊びと飼う環境

m1.pngきょうも犬のしつけ相談をよろしくお願いします。
指示ーほめるセットをめざし、犬のいいところ探しをするようにしました。なかなか難しいですが!それに主人がただ、遊ぶだけに出したりするのですが、それが、気になります。経験者なのでこれでいいと思っているみたいです。本も読んでくれません。私一人ででも、しつけしていくしかないです。

それで、かなり吠えるようになってきました。ケージの中からです。その時は、そのつどケージから出して、あおむけ固めしたらいいでしょうか。それと、夜中、明け方、とみんなが寝ているときよくキュウーキュー啼いています。分離不安、、という言葉を聞き、私もどういうことだろうと、不安になりました。こういうときは、かまわないほうがいいでしょうか。いまのところは何もしていません。
 
昨日も買い物で留守番させてみました。2時間くらいです。ケージの中がぐちゃぐちゃでした。毛布におしっこ、トイレも噛みまくりです。クレートがいいのかなと思っています。ケージはトイレ専用にして、隣にハウスとして置くのはどうでしょうか。するとすればいつからがいいでしょうか?
 
それと、堀川さんおすすめの、骨のおもちゃ、これはケージの中にいれておいてあげて、いいでしょうか?


m2.png↓犬の良い所は探さなくて良いんです(笑い) というよりも、良い所はまだこの時期の子犬にはないので、良い型を作ってあげて褒めるんです。
 
>犬のいいところ探しをするようにしました・・
 
人間で言えば、子供に鉛筆やハシの持ち方を教えるときに、親が子供の手を取って形を作って教えてあげますね。自分から出来たわけじゃないのですが、型をとらせて褒める・・ということです。犬の知能では、こちらが待っていても良い事はしてくれないですし、何が良い事なのかすらも分かっていません。だから良い事の型をとらせる(悪い型を止める)のです。待つのではなく・探すのではなく、人間が作ってあげる・導いてあげる必要があります。
 
>主人がただ、遊ぶだけに出したりする・・
 
↑特にこの時期の子犬には、遊ぶことは大切ですし、まだ物事がよく理解できないので遊びを通して健康を維持したり、社会化を学んでいく必要があります。ただし、独り遊びにさせたり、犬に合わせて遊んであげるのはいけません。必ず犬のしつけの要素を加え、主導することです。また、遊びで興奮すると甘噛みもしますので、型と音で教えたり、あお向けで叱らないといけません。
 
例えばボール遊びなら、転がす前に、スワレ・マテの型をとらせ褒めて投げる・・少し離れたところからコイをさせる・・そういう主従関係が作れる遊び方、接し方にしないといけません。また、途中で遊びを中断したり、犬が飽きる前に人間が止めて犬をケージに戻します。そういった主導する接し方を続けていかないと、要求吠えや噛みつきで遊びを催促するようになります。
 
キューキュー鳴きも要求吠えも、ご近所の迷惑にならない程度に無視し、時に型と音で教えてください。ケージから出してすると、時間差ができてしまって現行犯にならないので、吠えたら現行犯でケージの上から手を入れ口を軽くつかみ閉じて「シー」、で褒める。 数秒間待って吠えていなければ、またそこで「シー」、で褒める。何度も申し上げますが、悪い型を止めて良い型で褒める・・とにかくこの繰り返しです。例えば、ケージから出していて、現行犯であお向けできる状況なら、あお向けもしてください。
 
ただ、犬は群生がとても強く、この時期の子犬の孤独は情緒を不安定にさせます。夜は人間が寝ている部屋で犬も寝かせてください。(同じ布団での添い寝などはいけません。家族がそばに居る気配が伝わればそれで良いです)。
 
本書にも書きましたが、ケージ内に四方が壁になったハウスとトイレ・・これがベストですので、クレートはあったほうが良いです。そしてケージの柵を一面外して、クレートとくっつけると良いです。犬がいつでもケージ内のトイレに行ける構造にしてほしいです。長時間クレートに閉じ込めっぱなしは、膀胱炎など心配です。それとコーギーの大きさですと、子犬用のケージだけではかなり狭くなると思います。時期は早いほうが良いです。子犬の柔軟性が高いうちに色んな環境や経験をさせましょう。
 
骨ガムはケージ内に入れっぱなしにしてください。ストレス解消、気晴らし、歯とアゴの強化、歯磨き、狩猟動物の本能のはけ口、もし食べても安全・・そういう要素からおすすめしてます。飽きると噛まなくなるかもしれませんが、気にしないでいいです。犬の要求に合わせて新しいオモチャを次々買うようなことはしないでください。
 
最後にご主人に警告です。「子供のころに犬を飼ったご経験あり」とのことですが、良いイメージは全部忘れないと危険です。ご自分が一から犬のしつけを全部したわけではないはずです。見ていない所で親がちゃんと犬のしつけをしたでしょうし、外飼いと室内飼いでは、まったく犬の認識も違います。
 
また、運良く素性の良い犬を過去に飼ったご経験があると、現実(普通の犬は大変)とのギャップに苦しみ、「なんてこの犬はダメなんだ・・」と悲観されることになります。そして急に犬のしつけを強化したり、感情的な体罰で関係が悪化・・。これが一番怖いパターンなのです。しかし、犬は本来そういう動物です。根気良く物事を教え、主従関係を常に意識して接し続けないと手に負えなくなるのが当たり前なんです。
 
犬のしつけをしないで甘やかしを続ければ、必然的に問題行動が酷くなっていきます。いずれ身をもって分かっていただけると思いますし、そうならないと気付かないのが人間でもあります。またその時に読み返していただければ幸いです。
 
では、頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針