犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでノーリードは周囲の状況を考えて慎重に練習

質問内容
堀川さん!!

こころ強いお言葉をありがとうございます!!!!!
一人でも淡々としつけを続けよう、と改めて心に決めることができました。

自分の心の持ち方で犬がなぜ噛んだのか、なぜ吠えたのかが少しでも分かるようになるものですね。

堀川さんからの返信を読んでから散歩に連れて行きました。(○○国時間 午後2時頃)
○○国には道中、たくさんのフィールドや公園があります。それ故に犬への誘惑が多く、リーダーウォークも大変です。拾い食いも多くて・・・

(リーダーウォークだけだと、人や犬と接することが難しいので、時々立ち止まっては人や犬(他の動物も)を見せたり、音を聞かせたり、接したりするようにしていますがこれでいいのでしょうか?)

英語がそれほど達者とはいえないのですが、犬が人と接したり他の犬と接したりするには自分が積極的にならねばと日々努力しています。

公園で、犬にボールを投げて遊んでいる方を見かけ声を掛けました。犬にその人に触ってもらったり、その方の犬と匂いを嗅ぎあったりさせました。犬は今、よその犬にとても興味があり一緒に遊びたいんだなぁということがよく分かります。

犬はリードをつけたままです。もう一方の犬はリードをつけず思い切り走らせています。

その犬はボールがとにかく大好きで家でもどこでもボールを離さないそうです。なので飼い主さんがボールを投げてあげると大喜びでボールを取りに行き、また投げてもらうために戻ってくる、これを幸せそうに続けていました。

飼い主さんから「(犬の)リードは外さないの?」と聞かれ、「まだお互いに信頼しあっていないのでリードを外しても戻ってこないのです。」とお話しました。犬のしつけ教室があって、呼び戻しの訓練ができると教えてくれました。

どうやっておしえるの?と聞くと、食べ物を使って・・・・とのこと。(この後にもう一人の犬の飼い主さんと会ったときにも同じ話を聞きました。)自分がやりたいしつけは堀川さんの食べ物を使わないしつけなので、その場では「あ~そうなんですか。」と聞くだけにしてきました。

○○国ではノーリードがメジャー(フィールドや公園の中)で、短いリードにつながれた犬は気の毒がられます。(義理の両親も同じです。)その飼い主さんからも、ノーリードの練習を勧められました。また、リードが伸び縮みするタイプのものに変えることも勧められました。

犬との信頼関係が全然できていない中、リードを外すことは私にはとてもできそうもありません。

リードが伸び縮みするものを公園で使うことについてどう思われますか?
ボール遊びが好きな犬を見かけたときに、一緒に走り回れるかもしれないと思ったからですが・・・

いろいろ書いて分かりづらくてすみませんが、最初の方で『犬が噛む理由や吠える理由が分かった』というのは。

家の犬が、走り回っている他の犬を見ているときに、何度も何度も同じところに行きたそうにしていたのです。そこをがっちり短いリードで行けないようにしている私。ジャンプして手にも噛み付いてきました。

また帰り道、急に何かに向かって吠え始めました。のこぎりを使って仕事をされている方がいました。初めて聞く音だっただろうし、屈強な若者が大きな声で話をしているのだから怖いんだなと思いました。犬がなにかするには、かならず理由があるんだということを改めて感じました。

またしても長々と書いてしまいました。

犬ともっともっと遊ぶ時間を作りつつ、毅然とした態度を持ち続けようと思います。ありがとうございました。


返答内容>見せたり、音を聞かせたり、接したりするようにしていますがこれでいいのでしょうか?

↑もちろんです。リーダーウォークも仰向けも主導型コング遊びも、目的は同じです。毅然さと主導性を見せるための一つの手段でしかないのです。形にこだわってはいけません。

だから私のリーダーウォークは「止まること」もお話しています。大事なことは、飼い主さんが行動を決める「主導」です。

人や犬が近づいて来たら、スワレ・マテの指示と同時に犬の首輪をガッチリつかんで飼い主さんもしゃがんであげて、型をキープさせます。

静かにスワレで待てたら、相手の方に声かけしてもらったりポンポン褒めてもらえば良いです。それを繰り返すから、「良い子にしていればかまってもらえる」と犬も理解していきます。

また、大人しくスワレで待てば、相手の犬も興奮しなくて済みます。相手もまだ未熟だと激しく吠えたり威嚇されて、それがトラウマになり、犬や他人を見るたびに吠えたり逃げたりするようになってしまいます。

>リードが伸び縮みするものを公園で使うことについてどう思われますか?

↑良い事です。こういう場では使ってください。自由に近い状態でも練習しないと呼び戻しも成功しません。本書でもお話しましたが、私も海岸の砂浜でロングリードで遊ばせます。

さらに、地域の法律や条例でノーリードでもOKでしたら、それでもかまいません。ただし、条件をしっかり考えてください。

1、ドッグランなどのように囲いがあること。

どんなに完璧に訓練された犬でも、犬の本能や能力は消せません。得体の知れない突発的な音・臭い・動く物体など、予想が出来ないことは多々起こります。

犬はパニックになったり逃避します。それで交通事故にあったり、誰かにさらわれたり、迷子で保健所に・・というケースが実際にたくさんあります。

2、ボール遊びをしている大型犬がいないこと。

犬は独占欲が強いです。外で興奮している犬は突発的に反射的に行動します。自分のボールに他の犬が近づいてくると攻撃してくる場合があります。

大型犬が子犬や小型犬に噛みついて来たら、背骨が砕け内臓が破裂し、死ぬか重大な麻痺が残ります。これも実際に多い事故です。

安易な気持ちで犬を放す方が多いですが、事故が起こって初めて人は後悔するのです。それと海外の場合は、莫大な賠償金を巡って法廷闘争になるケースもあります。

犬を放して遊ばせる場合は、条件をちゃんと考えてください。関係作りをしていき、呼び戻しの練習もしないといけません。

主導型のコング遊びが良い練習と関係作りになりますから、毅然さと主導性を意識して続けてください。


>また帰り道、急に何かに向かって吠え始めました・・

↑ですので、たくさん外の世界を歩かせ見せ、色んなタイプの他人・犬に合せてください。社会化というと難しく聞こえますが、根本は「慣れ」です。経験させないで叱ってばかりでは意味がないのです。経験できる機会を多く作ってあげて慣れさせる・・そこで教える・・。

では、頑張って続けましょう(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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