犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけ方法がたくさんあって半信半疑になる

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こんばんは。犬のしつけについてのホームページを読ませていただきました。

我が家に3ヶ月の柴犬が来て3週間が経ちました。 先週、予防注射をしたので自分で歩いての散歩は行っていないのですが、家の前の道路をリードをして歩いてみました。

匂いをかいだり、石を口にいれたり、リードを噛んだりでまったく歩きませんでした。

 犬を購入したショップでしつけのDVDを戴いたので、それをみたところ、チョークチェーンを使った散歩のしつけ方法をしていたので実行してみたのですが、あまり鳴いた事のない子が「クーン」と悲しそうに鳴きました。

可愛そうになってしまい、この先どうしたらいいのか悩んでいたところ、こちらに行き着きましたが、一般の犬のしつけ方法、ほとんどがご褒美を使ったしつけ方法を薦めていて、うちの子もそれでお座りが出来るようになったので、本当にご褒美なしで大丈夫なのか半信半疑で、まだマニュアルの購入を迷っています。

今のところ、無駄吠えも甘噛みもしない良い子なのですが、もし私の犬のしつけ方が間違っていたら、これから問題行動が出てしまうのでしょうか?

 

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犬だけでなく、人間の子供も条件付けで物事を覚えます。
「○○をやったけど良いことが何もない・・悪いことばかり起る」・・これでは、もうやりたくなくなりますよね。人間の大人でも理性で自制することはあっても、基本は自分にとって良いか悪いかで行動を変えます。

私もご褒美を使わないわけではありません。ただし、私のご褒美は物ではなく、「関係」です。犬が私に褒められる・・ボール遊びしてもらえる・・毛繕いしてもらえる・・散歩に連れて行ってもらえる・・ということがご褒美になるような「関係作り」を重視しています。

しかし、その関係は簡単に積み上がるものではありません。毎日毎日、何度も何度も態度や行動で主従関係を示していかなければいけません。好きにさせてきたあとで犬のしつけを始めると、犬も今までと違って面白くないので反発することもよくあります。時間も根気も必要です。

本当は多くの飼い主さんも、「そうあるべきだ・・自然に良い関係ができるだろう・・」、と犬を飼うまでは思っているんですが、いざ犬を飼ってみると、とても根気が続かず結果がすぐ出ないので不安になってしまうんですね。

だから簡単に表面上コントロールできる「物」に頼りたくなるんです。自分が過去そうだったので良く分かります。でもそうやっているうちに、段々主従関係が崩れてきて、物でつながっている犬との関係に疑問を持ち始めて、原点に戻ることにしたんです。

群生動物の家族や群れは、物を使わずになんであんなに幸せそうに暮らして、リーダーがしっかり群れをまとめているんだろうか?・・と。

そこで物を使う事を一切止めました。時間はかかりましたが、自然な関係作りを心掛けました。そして良い関係が作れました。

価値観は人それぞれです。私のように時間や苦労があっても関係作りをしたい・・勉強したい・・自分も成長したい。という人間もいれば、時間もないし、めんどくさいから早く結果が出る犬のしつけ方法が良い。という人間もいます。

犬も千差万別です。犬のしつけらしいことなんて、何もしなくても良い素性の犬もいます。

一番良いのは、しばらくご自分の思った通りにやってみられるのが一番良いです。人間は失敗しないと気付けない動物ですから、良くも悪くも納得するために、ご自分で思った通りにやられてみるのが良いです。

さて、お話は少し変わりますが、大抵の犬はこの時期から本来の権勢本能などが出てきます。生後1歳までには、ホルモンバランスも変わって反抗期のような反応も出てきます。

特に生後6ヶ月までの接し方が非常に重要で、犬のご機嫌に合わせる・・主従関係を示せない・・という接し方を続けていくと、生後6ヶ月過ぎて成犬としての本能が強く出てきたときに、主従関係が完全に逆転してしまいます。

もちろん先ほどもお話したように犬も千差万別ですから、何の問題もなく成犬になって、そのまま穏やかに生涯をまっとうする犬もいますから、あまりご心配はされないでください。私も不安をあおりたくはありません。

ただ、接し方の基本は毅然としてください。もしオヤツなどのご褒美をあげるなら、意味無くあげるのではなく、必ず何か指示をして、それに反応したら与える・・望ましい行動に近づいたら与える・・という厳格さを持ってください。

それから徐々にオヤツもなくすようにしていかないと、365日・24時間オヤツをポケットに入れておくのは無理ですから、一貫性がなくなり犬も混乱して行動が定着できなくなります。オヤツをあげているとドライフードを食べなくなったり、食べ物の好き嫌いも出やすいです。摂取している栄養バランスも崩れます。

犬の3ヶ月はもう赤ちゃんではありませんので、ナデナデ抱っこ・・意味無く声かけやオヤツ・・そういうことを続けていると、大抵は主従関係が崩れます。

あまり不安になると、次から次に教材を買ってしまう悪循環になりますから、しばらくは私の教材も買わず、今のまま続けてみるべきです。犬のしつけは、どんな手法も一貫性がないと意味が無くなりますので、今ノウハウがあるようなら続けてみるべきです。(それで失敗しても私を責めないでください(笑い))。

それができないようなら、この先どんな手法に出会っても続けられなくなってしまいます。またいろんな手法の中の、ご自分の好きなことだけ取り入れると、とんでもないことになりますので気をつけましょう。例えば・・オヤツのご褒美とドッグマッサージだけして、他には犬の嫌がるしつけ法は一切しない・・これをやってしまうと大変なことになります。

外の散歩ですが、天気の良い日などは、どこかにゆっくり座って、たくさんの人や犬を見せ臭いを嗅がせ、車や自転車・・いろんな世界を見せてください。外の世界を知らない幼犬にとっては、ものすごい恐怖であり、不思議であり、興味をそそられる世界ですから、今は落ち着き無くいろんな行動をするのが当たり前です。

とにかく慣れさせる・・社会化させるための機会をたくさん作ってあげる事です。もちろん、それは犬のしつけも同じ事です。人間との関係の基盤が作られる大事な時期ですから、甘やかしだけしないことです。それだけ意識するだけでも、全然違いますよ。

では頑張って続けてください(^-^)

 

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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