犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけをしていると義理の父母が邪魔(甘やかし)をする

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はじめまして、いつも娘(19歳)がトイプードル(生後3か月)のしつけ相談に乗っていただき、お世話になっております。

本格的に犬が留守番を始めるのに日にちが迫ってきていますが、娘がとても神経質になっており、『あっ、そのやり方は違う!』など、ことごとく私と対立致します。

堀川様のご指導に従って躾をしているつもりなのですが・同じ敷地内に義父母(おじいちゃん・おばあちゃん)がおり、堀川様の本の通りに躾をしていると邪魔を(甘やかしや・かまい過ぎを)しにやってきます。

何度注意をしても聴き入れてもらえません。一人でのお留守番の稽古にならないでおります。きつく言うと『飼わなければこんなに気を遣わなくていいのに』と言い出す始末です。正直大変困っております。

義父母に対する犬のしつけへの理解を得るには、どうしたら良いか教えて下さい。


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お嬢様は、「犬の生後6か月までの社会化が重要だ」ということを良く理解されているんですね。ただ、同時に成長期は犬のしつけの結果がなかなか出ない時期でもあります。

とにかくあせらないことと、犬のしつけは手法そのものが大事ではありません。ホームページでも本書でも述べています。

犬も人間の子もそうですが、知能が低い代わりに感覚がとても敏感なんですね。とぼけた顔してますが常に相手を感じています。自分が周りにどういう風に扱われているか・・どこまでワガママが通じるのか感じながら最大限、自分のやりたいことを通そうとします。

子犬は可愛いので、ついつい何でも応じてあげたくなりますが、それを犬の成長期に続けた結果、それが当たり前の感覚になり犬は主従関係を誤認し、成犬としての権勢本能が表面化してきたときに、取り返しのつかない問題行動を起こすようになります。

いわば人間でいう人格形成の時期だからです。かまうことが悪いのではなく、甘やかしを止め、主導性を持ってドンドン接してほしいのです。遊びや狩猟本能のはけ口を作ってあげることも大事です。

たまにある実際の例ですが、トイプードルよりもまだ小さいチワワという犬種はご存じと思いますが、幼少期に可愛がり過ぎ甘やかしたばかりに、6か月過ぎて完全に主従関係が崩れ、「本気で噛み付くようになり何度も病院で傷を縫いました」・・というケースがあります。

もちろんトイプードルでも、他の犬種でもあります。私は過去、数百件以上の犬の飼い主さんの実情を知ってきました。

その中で実際にそういう例は、いくつもあります。実は大型犬ではなく、小型犬の方が多いのです。
私のHPの
http://dog-life-big.biz/why-kenshu.html
でも解説していることですが、子犬や小型犬は小さくあまりにも可愛いので、無意識に甘やかしてしまうのです。でも小型犬だって犬の本能で生きているだけですから、結果は予想もできないことになってしまいます。小型犬といえども、本気で噛んだら人間の指の骨は折れます。唸って怒って近づくことすらできない・・そういう小型犬の例はいくつもあります。

もちろん犬も人間も千差万別ですから、犬のしつけらしいしつけをしなくても良い関係で過ごせる犬はいます。でもそれは運が良いマレな話です。犬はやっぱり犬なのです。

先ほどお話した他のご家庭のようになったら、本当に悲惨で深刻です。そういう犬を手放すケースもありますが、みなさんその後ずっと後悔されています。

そうなってからでは遅いのです・・

ご携帯への返信メールですので、あまり長くならないように以上といたしますが、そんなお話をおじいちゃん・おばあちゃんにされてください。

お孫さんももう手がかからない年ですから、寂しくてしょうがないんですね(笑い)。そういう年です。犬も甘やかしたくなる年です。そして以前に犬を飼われたことがあって、素性が良い子だったならば余計にそうしたくなります。

でもいろんな人に接するのは、犬の社会化に不可欠ですから、たくさんの人に会わせてください。ただし、かまい過ぎないようにしてもらってください。他人に会うたびに興奮して要求吠えするようになります。

犬のしつけは上手くいかないことだらけです。でも、それもまた楽しんで一歩一歩前進していきましょう。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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