犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけ「返品を考えてもいい」とドッグトレーナーに言われた

m1.png
「障害児ではない」と堀川さんに言われて嬉しかったです。
ドッグトレーナーからは、ブリーダーに返すことを考えてもいいとまで言われて、お先真っ暗でした。

少し質問です。(3か月の子犬です)。
リーダーウォークですが、リードが気になるようで犬がひもを噛んでばかりで、進みません。噛んでないときは、逃れようと必死です。ちなみに、お散歩デビューはまだです。

ボール遊びですが、コングにつけている紐ばかり噛んでいて、ボール遊びになっていません。これでいいのでしょうか?

帰って来た時や、朝の挨拶の時に大興奮なんですが、無視していいのでしょうか?

スワレ、マテも手袋つけていていいでしょうか?

今日、何となくできそうだったので、あおむけ固めをやってみました。
何と噛まれることなくうまくできました!

うちの犬は、食に明らかに異常な執着があり、訓練士さんに「このえさをあげる時のパニックはひどい。」と言われて、一粒づつアイコンタクトを名前を呼んでして、それを手であげています。これっていいのでしょうか?

ここ何日間か、もうだめなんじゃないかとばかり思っていましたが、もう少しがんばってみようと前向きに思える様になりました。


m2.png
犬を返品しても、また同じことの繰り返しです。

もちろん犬も千差万別ですから、しつけをほとんどしなくても上手く飼える犬もいます。ですがそれはマレです。犬を飼ってみて選別することは一般の飼い主さんにはできないことです。

リード噛みもボールのヒモ噛みも普通です。経験のない知能の低い子犬にとってみれば、見る物全てが驚きの連続であり恐怖の対象であり、獲物としての対象です。動く物を追いかけ噛み付き倒し解体し食べる・・この本能がなかったら自然淘汰で生き残ってこれませんでした。

子犬に何かを求めたり、期待もしないでください。今はひたすら「与えて教える時期」です。何度も申し上げますが、しばらくは小さな猛獣状態です。それが普通です。それが受け入れられないのなら返品されて、もう二度と犬はお飼いになられない方が良いです。

草食のウサギやラットでも噛みますよ・・みんな野生動物と同じです。人間の赤ちゃんも、人間界から隔離して犬や猫と一緒に育てると猛獣的な行動をします。恐ろしいことですが外国では実際にそういうことがたまに起こります。

それだけ哺乳類は、環境に適応するということです。

ですので、犬の飼い主さんはその環境を整えてあげる責任があります。環境とは、フカフカのベッドでも犬服でも高級缶詰フードでもありません。そういうことは不要です。

親犬のように淡々と教え続けてくれる・・育ててくれる環境です。

> 帰って来た時や朝の挨拶の時に大興奮なんですが無視していいのでしょうか?・・

↑もし、かまう・・ということは、それだけ一人の留守番時とのギャップが大きくなる・・ということです。イコールそれはストレスです。人間もそうですが、良いことも悪いこともギャップがストレスになります。

お出かけ前、帰宅後は5分くらいは無視してください。いつの間にか出かけて、いつの間にか帰ってきていた・・そういう自然な形にしてください。

朝の挨拶も、手袋をしてから首輪をガッチリつかみスワレ・マテの型を作ってあげて落ち着かせてから褒めてください。高揚して甲高い声でナデナデ抱っこ・・こういうことは犬の興奮を増長し態度が従属的でもあります。

とにかく、人間の前ではいつでもどこでもスワレ・マテの型をまずとらせる・・徹底してください。指示を出し、できたら褒めて遊ぶなりゴハンを食べさせる・・できなかったら型をとらせて教えて褒める・・そして次の行動・・

というふうに、スワレ・マテを基本にしましょう。それができるとコイやツケなど教えやすいです。落ち着きも出てきます。「落ち着いたら褒めてもらえる・・落ちついたら遊びやゴハンが再開される・・」、というふうに犬も学習していきます。

> 一粒づつアイコンタクトを名前を呼んでして、それを手であげています・・

↑まず態度が従属的なので止めましょう。また、そうしないと食べなくなる犬もいます。悪い癖がつくだけです。それとドライフードをそのまま食べさせているのでしょうか。まだ消化器官が未発達なのでよくありません。

永久歯(特に奥の臼歯)に生え変わるまで(生後6か月前後まで)は、ドライフードをお湯でふやかしてドッグミルクを混ぜると良いです。オヤツは、健康面でもしつけの面でも良くないので犬には与えないでください。

子犬は家に来た瞬間から、今とまったく同じ状態だったのでしょうか。それとも徐々にそうなってきたんでしょうか。
本当に根本的な障害児なら、家に来た瞬間からそうなっていたでしょうし、一人でケージに居る時もフラフラ同じ動きでさまよったり自分の足を血が出るまで噛んだりします。

そうでなかったなら、環境が間違っていたということです。チヤホヤかまい過ぎ・・高揚した挨拶で犬も興奮癖が付いた・・最初の甘噛みを許した・・猫なで声でナデナデ抱っこ・・そういうことはなかったでしょうか。

まずは、本書とHP、メールで申し上げたことを何度も読み返し、過去を見直され、しばらくやってみてください。それでも続けられない・・と思われたら、無理せず新しい飼い主さんに委ねてください。でも、あとで後悔されるでしょうし、次に別の犬を飼っても同じようなことになると思います。

私はいつでも何回でもご相談にのります(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針