犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけは現状を理解してあげることから

質問内容
初めまして。HP拝見させて頂きました。

私も愛犬についてよく知りたいと思いましたのでメールさせて頂きました。

いまうちには柴犬2ヶ月のオスがいます。家に来て15日目になります。

私と旦那が8時から20時まで仕事でケージでお留守させてます。

最初の1週間はキャンキャン泣いてほんと大変でした。家帰ってきて30分ケージから出して走り回して、ケージに戻して泣いても無視を続けてました。

1週間たってからキャンキャン泣いてても1分以内に静かになるようになりました。

でも年末年始でケージから出すのを増やしていたので、仕事が始まった今かなり泣くようになり、今まで以上にうるさくなりました。

また噛むのがひどく本気で痛い時は、旦那か私で口を掴み噛むな!と言い続けてます。それでも噛む癖は治りません。

また、私と遊ぶ時は近くにくるけど尻尾をふりません。旦那が帰ってくると一瞬尻尾をふってあとは、くるんとなってます。

あとまだおすわりもお手も覚えてません。ワクチン3回終わってないため散歩もできません。生まれつき器官が弱いので、お医者さんにも2回目のワクチンがまだできないと言われたので、外に出るのはまだまだ時間がかかります。

室内で遊ぶ時はどのように遊べばいいでしょうか。

(今はコングとかペットボトルとかを噛ませてひとりで遊んでます)

また噛んだときと鳴いたときはどのようにすればいいでしょうか。

アドバイスをお願いします。


返答内容
まずは、この月齢の子犬の現状を理解してあげないといけません。

とにかく今は知能が低すぎて、単なる小さな猛獣状態にあります。

まだしばらくはこれが続きます。

あれもこれも理解できる月齢ではありませんので、ここで何かの結果を得ようと思われないほうが良いです。

結果を出そうと意識してしまうと、無理になって犬の防衛本能を刺激するだけになってしまいます。

かといって、噛み癖も吠えも問題になるわけですが、この月齢ですと出来ることが限られてしまうんです。

例えば噛み癖であれば、犬にリードを付けて飼い主さんが持ったまま団らんしたり遊んだりすることで、制御したり注意したりしながら教えていくことができますし、お散歩デビューの練習になったり、主導性を示すこともできます。

ただ、まだ骨格が弱いので、リード付けは3か月くらいまで待たないといけませんし、本格的なリーダーウォークも4カ月くらいまではしないようにします。

ではその時期までどうすれば良いか、ですが、吠えについては『クレート・ケージへの布掛け目隠し』で落ち着けてあげたり、噛み癖であれば作業用の革手袋をしながら犬の口に噛まれた指を入れて注意したり・・・などがあります。

ただそれらも、無理強いしても犬の恐怖心や不信感をあおりますので、結果を求めず淡々と注意するレベルにとどめます。

現状のアドバイスとしたしましては、


>口を掴み噛むな!と言い続けて・・

↑これはやり方に気を付けないといけません。

怒声で怒ったり体罰的になっても、犬の知能には理解できませんので、成犬だったとしても防衛本能を刺激してしまいます。

あくまで、『悪い型を止めて良い型を作り・指示音ジェスチャーで褒める』をセットにしないと分かりにくいです。


>私と遊ぶ時は近くにくるけど尻尾をふりません・・

↑これは慣れたからです。

犬が尻尾を振るのは、嬉しい時とは限らず、怒っていても尻尾を振ります。つまり、犬は興奮の要素で尻尾を振るのです。

犬が本当にリラックスして嬉しいときは、尻尾は振らずにゆったり寄り添ってきます。

反対に言えば、犬から尻尾を振られるということは、まだリラックスできない興奮する存在だということです。

もちろん、ご飯の時や遊び・散歩・長時間外出後の帰宅時などは、瞬間的な興奮がありますので、尻尾を振ることはあります。

「犬が自分に尻尾を振ってくれない」と、悲観はされなくて良いです。


>まだおすわりもお手も覚えてません・・

↑無理に覚えさせようとしないでください。まだ知能が低すぎますので、『楽しい遊びの中で、型を作って指示音ジェスチャーを関連付けながら肩付近をポンポンして褒める』ということをコツコツやっていきます。

ただ、今はまだ噛み癖が強いので落ち着いて出来ないはずです。

ホームセンターに行くと、作業用の革手袋が500円くらいで買えますので、それを装着してリラックスできる準備をしましょう。

でも今度は、犬が手袋に反応して余計に興奮して噛んでくる・・・ということもあります。今はそういうグダグダになる時期なのです。それで良いですし、自然な反応です。


>室内で遊ぶ時はどのように遊べばいいでしょうか・・

↑遊びは、主導型コング遊びです。

コングにヒモを付けて飼い主さんが主導・制御されてください。

転がす前に、スワレの型を作ってあげて、素早く指示音ジェスチャーで褒めて、すぐにコングを転がしてあげます。

犬がコングをくわえたら、ヒモを引きながら回収しながら、呼び戻しの指示音ジェスチャーを関連付けて褒めます。


さて、いくつかかいつまんでお話いたしましたが、これ以上の解説は会員様の特権になりますので、どうか今日はここまででお許しくださいませ。

根本からしっかり学んで、意識を深められることをおすすめいたします。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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