犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけではエサで釣ることを止めた時に本当の関係が見える

質問内容
堀川様のHPと、マニュアルで、淡々と犬のしつけを行っています。質問を読むのが日課になっていまして、毎回何かと発見があります。今日は、数点質問がありメールいたしました。(スタンダードプードル5か月半)

1.お座り、ふせ、お手のコマンドをしない事について。

犬が来てから、ずっと食事前に上記のコマンドをさせていました。片手にドッグフードを持ち、それぞれのコマンドが出来れば一粒づつ与える方法でした。(ドッグフードの成果で100%の成功率で した。)

そんな事ですので、型は覚えていると思うのですが、ドッグフードを使わなくなって、1週間ぐらいで、食事前でもコマンドに従わなくなりました。

堀川様のアドバイスで、出来なければ、型を教えて、褒めるという形に変えまして、1週間がたちましたが、それまでは、娘のコマンドには従っていたのも、今は全く誰のコマンドにも従わなくなりました。

「お座り」といって、座らないので、2,3回目のコマンドで、マニュアルにあるとうりのお座りの仕方をさせて、座った瞬間に、「お座り」、「グッド」と頭をポンポンします。

他のコマンドも同様に型をさせて、褒めます。気の せいか、どんどんしなくなっているようで、もしかして、お座り等が、型をとらされること(手で押さえてやらされること)と、認識してるのでは?と思ったのです。

堀川様はどう思われますか?

2.避妊手術の後

今週の月曜日に、避妊手術を受けました。傷口は順調に回復しているようですが、伏せなどは無理に型をとらせない方が良いですか?

3.リーダーウオーク

室内、家の前等で行いますが、かなり順調だと思います。
散歩時も、周りに興奮するものがないと、時々私を伺う様子でちらちら見ながらヒールで歩きます。

4.待て、来い。

待ては、かなりの確率で出来ます。出かける前、廊下を歩く時、ドアを出る時、ケージを出る時、様々な機会で、待てと、来いをコマンドしています。少しでも動くと「んんん~~!?」と低い声で注意すると、アイコンタクトをして止まります。

来いも、時々無視したりすると、低い声の注意で戻ってきます。他の事が出来るのに、「座れ、臥せ、お手」の時固まってしまうのは、何かそれに関連して、嫌な記憶と繋がるのでしょうか?

コマンドの後、時間をあけずに型をとらせた方がいのか、それとも待った方がいいのかと、試行錯誤をしています。

5、留守番時の骨ガム

これがあるせいか、ハウスが大好きです。一番嬉しそうにするコマンドは、ハウスです。まだご褒美感覚があると思います。
骨ガムは、大型犬用だと3日で食べ終わったので、超大型犬用を与えてみました。長持ちして欲しいです。(高価なんです~)

6、ケージの環境

添付のファイルでご覧いただけると思いますが、リビングにケージを置いてあります。トイレは中に置いてありません。ケージから出した時に、庭先か、デッキの新聞紙の上で、「ワンツー」のコマンドでやります。

小は、コマンドでさせると、大体朝、昼、午後、夜の4回で、朝、夜、以外は量は少ないです。大は、朝2回(少し 時間をおいて)、夜1回です(食事の後)。

トイレを中に置きたくないので、このようにしております。長時間の留守番は、先々、庭でフリーにする予定です。いかが思われますか?

お忙しいと思いますが、アドバイスを心待ちにしております。どうぞよろしくお願いいたします。


返答内容1、もうオテやスワレをしても食べ物が出てこないことが分かったので、犬は止めたのです。そういう関係だった・・という現実です。

ですので、色んなところで「それは関係作りがどこまで出来ているかのバロメーターです」と申し上げています。

マテ・コイをするのは、遊び感覚があって運動にもなり、狩りの疑似行動でもあるので楽しいのです。

ですので、オテ・スワレ・フセもコング遊びの中で教えていきましょう。それと、型を作ってあげて褒めたら直ぐコングを転がしたり、すぐにゴハンを食べてヨシの合図を送ってあげることです。

最初はしばらくそれで良いんです。そして、少し定着してきたかなと思う頃に2秒くらいさせる・・また定着してきたら3秒くらい・・というふうに、優しいレベルから成功させてお互い自信を深めていけば良いです。結果は急がないことです。

無理に指示だけで結果を出そうと粘らないで、定着するまで根気よく型で教えないといけません。そして、ポンポン褒めが本当のご褒美になるように関係作りを第一にお考えください。

エサ無しでは、関係作りも出来ていなかったし、十分定着していなかったということが分かったわけですので、それはもうしっかり受け止めて、犬と現実と向き合ってください。

これが本来の姿ですので、良いのです。落胆しないで、ゼロから基本からやり直した方が、お互いの将来のためなのです。(今は反抗期の症状も少しあります)。

2.避妊手術の後は、丸々2週間は待った方が良いでしょう。これは獣医さんに確認するのが一番です。

3.4.良い調子ですね。そのまま続けてください。ただし、まだ犬も反抗期のど真ん中ですので、言うことを聞かなくなることも出てきますし、ズル賢くもなっていきます。でも、それも成長期には自然なことですので、一喜一憂されないで気丈に振る舞ってください。

5.皮ガムは、犬の破壊癖がなければ無理に与えなくても良いです。コング遊びの時間に、十分噛ませればそれでも発散できます。

6.ケージ周りの環境ですが、もうその大きさでは狭すぎます。私ならば、本書の写真のようにクレート型ハウスを買い、ケージと合体させます。クレート型は巣穴感覚で、犬は落ち着けるのです。そしてその空いたケージスペースにトイレを置きます。

ですが・・、お写真のケージはもうトイレスペースとしても狭すぎます。特に高さが足りないです。

スタンダードプードルはかなり足が長いので、背高なんです。そして、今の月齢からしたらまだ大きくなります。

ケージ周りの環境、放し飼いのデメリットは本書でもQ&Aサイトでもお話しておりますので、もう一度復習されてください。特に留守番時の放し飼いは非常に危険でもあります。止めていただきたいです・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針