犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでチャウチャウ犬の噛みつきとピレニーズ犬のトイレ

質問内容
初めまして。webで色々堀川さんの犬のしつけアドバイスなど勉強になります。

自分は海外在住です。海外でチャウチャウ犬を最初に飼い、トイレを覚えてくれて、甘噛みもほとんどしませんでした。そして現在は4歳になりましたが、散歩に連れて行く時にリードを付ける前の体本体(首と下半身)に付ける時に腕を噛まれ、甘噛みかな?と思ったのですが、本気噛みでした。

それで2回噛まれ、合計5針縫いました。そして最近2匹目の子犬(オス)ピレニーズを飼い始めました。そして今日チャウチャウ犬を散歩に連れて行く時に、リード(本体)を付けようとした時にまた腕を本気で噛まれました。今日も5針縫いました。

こんな状態でこの犬を飼うべきか?迷ってます。

正直集合住宅なので隣の方が帰るとすごく吠えますし、宅配の方が来る時は自分がチャウチャウをトイレに閉じ込めますが、その時も腕を噛まれました。週1回のペットショップの送り迎えでシャンプーをしてます。皆さんこの犬を怖がります。何人も噛まれました。

でも殴った事は自分の右手の血管を噛み切られた時に、左手でグーで思いっきり殴りました。この1回だけです。何度もこの犬殺そうかと考えました。それか捨てるかも考えました。どうしたらよいのか解りません。時には暴力も必要なのではないでしょうか?

このままでは散歩時や来客時に自分が怪我するだけなので、本当に困ってます。所が外ではこの犬は他の犬に吠えられたら何もしません。噛まれっぱなしです。子犬に吠えられても走りだす始末です。
 
そしてもう1匹の生後3ヶ月のピレニーズはトイレを覚えてくれないので家中に大小便をします。時々トイレの新聞紙の上で小便をしてくれますが、居間やキッチンやベランダなど至る場所で大小便をします。これは根気よく覚えさせるしかないのでしょうか?ゲージには入れてません。入れるとずっと泣きます。なので入れてません。
 
以上2点ですが、ご助言よろしくお願いします。


返答内容犬が本気で噛んでくる原因は、次のどちらか・・あるいは両方の場合もあります。

1、甘やかしや、かまい過ぎによる主従関係の逆転
2、体罰や暴力威嚇によって犬をしつけた

今回は、過去の具体的な経緯が分かりませんので、ペットショップやブリーダー、あるいは知人等やボランティアから引き取った場合もあると思いますので、家に来る前に体罰を受けていた可能性もあります。

また、犬が過ごす場所の環境が原因で、攻撃的になっている場合もあります。

犬は外飼いで鎖による直接の繋ぎ飼いですと、攻撃的になります。行動範囲が狭いからではなく、「敵は近づける・・でも自分は逃げられない」という状況だからです。他には、外飼いしていて、知らない時に誰かがイタズラしたり犬に何か攻撃をしている・・というケースもあります。

庭や家で放し飼い・・も実はストレスが大きいです。自分の守るべきテリトリーが大きくなるので、その分神経質になりストレスも大きくなります。

ただし、その場合でも飼い主さんによる犬のしつけや関係作りがしっかりしていれば、他人や犬に攻撃的でも飼い主さんには従順です。

さらに、今回のチャウチャウちゃんは、他の犬から甘噛みされてもビクともしない・・子犬から逃げる・・ということですので、根本的にストレスを抱えていて攻撃的なわけではないはずです。

つまり、飼い主さんとの関係が崩れているように感じます。

犬への優しさと甘やかしは違いますし、厳しさと体罰も違います。まず絶対に体罰や暴力はいけません。犬の知能では理解できず、防衛本能で対抗してくるだけです。強い体罰で抑えつけると、その場ではなんとなく大人しくなりますが、一瞬の隙を見て攻撃してくる場合もありますし、他人や他の犬に攻撃的になります。また、そもそもそんな関係では犬と暮らす意味もなくなってしまいます。

そして優しさのつもりが、犬の本能に誤解を与える場合があります。同じ犬種でも性格は千差万別ですから、しつけなどしなくても良い子の犬もいますが、それはマレで、やっぱり接し方を間違えると犬との関係が崩れていきます。

犬のしつけなどしていない・・というご家庭でも、ちゃんと犬が良い子でいるのは、生まれ持った素性も多少はありますが、その飼い主さんのメリハリがしっかりしていてベタベタしない、従属的な態度やしぐさを見せない・・など、実は「無意識に出来ている場合」が多いのです。

でも初めて犬を飼う人、優しくて世話好きな人はどうしてもチヤホヤかまい過ぎる傾向があります。

今回良い機会ですから、犬のしつけを根本から学ばれるのも良いかもしれません。子犬のピレニーズ君にもしつけをしないといけませんからね。

それと、チャウチャウちゃんを捨てれば結局は殺処分になるでしょう。必ず後悔されます。また、ピレニーズ君も同じことになるかもしれません。

ピレニーズ君はケージに居させましょう。クレート型のハウスを合体させて、ケージ内にトイレと水ボトルがあれば快適です。そして、トイレのしつけが浸透するまでは、ケージから出した際(遊びやスキンシップの時)は、リードを付けて持っておくと良いです。

オシッコの前兆があればすぐトイレに誘導できますし、犬の行動を主導できるので、主従関係が出来ていきます。それができない時間帯はケージに居させて、いつでもトイレでし易い環境に置くべきです。

トイレは数回失敗してしまうと常態化してしまうので、まずは失敗させない環境作りです。ケージ内で吠えたら口閉じで叱って良い型で褒めて指示音の関連付けをします。

ケージ内でボール遊びしたり、ゴハンを食べさせればちゃんと好きになります。チヤホヤかまい過ぎなければ、ちゃんと自分の立場も理解しますし、居場所も理解します。


以上、お話は尽きませんし、本書のご購入者様の特権を守るために、無料のアドバイスは以上とさせてください。

では、頑張って続けてください(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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