犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで留守番とトイレ・避妊去勢手術の時期

m1.png3点、犬のしつけについて質問がありますが、教えていただきたいと思いメールさせていただきます。
 
①骨ガムがストレス解消や顎の発達に良いと記載されていたので、早速犬にあげてみたら喜んで食べていますが、では渡すタイミングはいつなのかを迷っています。この2日程、皆が仕事に出かけるときに「クンクン泣くから気をそちらに向けさせるため&約10時間は1人にさせるから、日中のストレス解消」のためにガムを渡しています。

ですが「では、これは毎日渡すものなのかな・・・」と疑問に思いました。私達は知らん顔して会社に出て行きますが、骨ガムやら何かを渡して出て行くというのは、「結局これを渡されると言うことは、今日も1人なのね・・」と犬に感じさせるのではないかと思い、渡すという考えを根本的に見直すべきなのか考えてしまいます。ガムの渡すタイミング、犬のお留守番のしつけ方法を教えてください。
 
② ①に関連する質問ですが、私達(私、夫)は会社に出勤して帰宅するまでに、10時間(時には10時間以上)は留守にしています。犬を家族として迎えたときはトイレの心配もあり、昼休みに30分程帰ってきて、目もあわせず声も掛けずに、姿を見せ、トイレの片付けだけをし、また会社に戻る日を過ごしていましたが、それも毎日ではありませんでした。

すぐに分離不安症?にさせてしまった・・と犬に申し訳ない気持ちでいますが、どうして良いのか分からずに、今日もお留守番をしてもらってます。そして、そのお留守番の時は、出かけるときにトイレサークルの入口とハウスの入口を直結させています。これは日中のトイレが心配&トイレの存在を分かってもらう。その気持ちからでした。

お留守番が済んだら、トイレとハウスは別々に離しています。先生のように、トイレとハウスが一緒になったゲージは設けておらず、別々です。これはストレスと与えているのでしょうか。
 
③犬はあと数日で生後4ケ月を迎えます。避妊手術を考えていますが、いつのタイミングが良いのでしょうか。また、知り合いの家にいる雄のチワワは生後2年です。この方は可哀想と去勢手術を迷って居るようですが、世間では予防になるからしたほうが良いと言われていますが、行った方が良いですか?


m2.png生後4ヶ月は非常に重要な時期です。生後6ヶ月までが社会化に柔軟な貴重な時期ですので、犬のしつけを徹底することはもちろん、色んな人や犬に会わせ、経験もさせてください。

特に一日10時間の孤独は、犬のしつけも社会化も遅らせています。それはご理解いただきたいハンディですが、かといって「普段の分まで」と、短時間で無理をしたり、かまい過ぎもいけません。
 
犬のしつけ、散歩、ボール遊びの時間を最大限多く作るように、ご努力ください。生後6ヶ月までの社会化期をなんとなく終わらせてしまうと、その後ずっと苦労してしまいます。
 
では、内容です。
 
①骨ガムの目的は、退屈しのぎ・ストレス解消・狩猟本能のはけ口・歯磨き・歯とアゴの発達維持です。食事でもオヤツでもご褒美でもありません。すぐ食べきってしまうようでしたら、もう1サイズ大きいものにしてください。

与えるタイミングは固定せず、無くなった・・ボロボロになった・・そのときがタイミングです。私は「渡す」という概念もないので、「水がいつでも飲めるように」、と同じ感覚です。ですので犬を無視してケージの片隅にそっと置くだけです。
 
②人間ですら排泄を完璧にはコントロールできません。犬は人間よりも苦手です。成犬でなければなおさらです。体調も一定ではないですから、便がゆるい時もありますし、気温によってオシッコの回数も変わります。

トイレに制限があるのは、犬にとってはそうとう辛いものです。精神的なストレスよりも、直接的な膀胱炎や結石症の方が心配です。常時トイレに行けるようにするべきです。
 
もちろん、ちゃんと監視できていて、トイレのしつけをしている時間帯はそれで良いですし、留守番時はいつでも出来るようにしているわけですから、基本は今のままでも良いと思います。
 
もしトイレシーツをボロボロにするようなら、メッシュカバー付きのトイレが良いでしょう。
 
③避妊・去勢手術は、精神的な安定もメリットですが、私はそれ以上に病気のリスクが減る事を第一に考えています。多くは蓄膿症やガンです。
 
ですが、あまり極端にご心配されなくて結構です。避妊・去勢をしないから性格が悪いとか、必ずガンになるという心配は無用です。経済的な負担が大きいなら、そのままでも全然かまいません。
 
時期ですが、犬の大きさになります。大型犬はすぐ大きくなって、脂肪がたくさん付くので手術の難易度が上がり、料金も体重に比例して変わるので早めの方が良いです。
 
でも小型犬や中型犬はそこまでシビアではないですし、また小さすぎても手術が難しかったり、体力的な負担も懸念されます。

それと今は冬で寒いので、密生した被毛が必要です。手術となると、お腹の被毛を根こそぎカットされるので冬は止めた方が良いです。一般的には生後4ヶ月過ぎたらもう手術しても良い時期ですので、最早であれば、今年の春になります。
 
では、今回は以上です。最初にも申し上げましたが、生後6ヶ月までの犬のしつけ、接し方・・重要です。すぐに結果を求めず関係作りと社会化を意識して、やり続けてください。

では、がんばってください(^-^)



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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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