犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでトイレの教え方・条件・コマンド・トレー選び

m1.png犬種:ボストンテリア 1才3ヶ月 女子

犬のしつけでトイレについての相談なんですが・・・
3ヶ月頃からトイレトレーに帰ってするようになりホッとしたのもつかの間、時々の失敗もありながら今まできました。

8ヶ月過ぎ頃だったか、トイレを室内でしないようになりました。今考えると、トレーに本人は乗ってるつもりなんですが、下半身はフロアでおしっこがもれてたりしたのを私がが怒って文句を行ったりしてしまったからかも・・・と反省してますが、、、

散歩は、朝夕の2回で、お昼におしっこだけさせに外に連れ出してます。
お昼にしなくても夕方までは大丈夫のようですが、気になるのでさせに行きます。

おしっこの時にコマンドも言ってるんですが、まだ理解出来てないと思います。ケージ内のトイレに連れて行っても全くしないんですが、外に出すとすぐにします。量も結構あったりするんです。

ケージ内に入れている時は、トイレに行ってします(ほとんどしませんがたまに)。下痢等の時も、その場でしてしまうのですが、ケージに入れてるとトイレにしてます。

1才を過ぎてしまって、子犬の時のようにトイレも頻繁にしないので、合図をみてトイレに促す、というのは出来ません。

PCなどでも、色々調べてみたんですが・・・成犬になってからのトイレのしつけは無理なんでしょうか?

よろしくお願いします。


m2.png> 成犬になってからのトイレのしつけは無理なんでしょうか?・・

↑そんなことないですよ(^-^)
犬は習慣を大事にしますので、良い習慣が根付くまでやり続ければちゃんと結果は出ます。段々知能が高くなっていくので、理解力も増します。

ただ、習慣を簡単に変えるのは簡単ではないですし、成犬の権勢本能としてマーキングの意味合いもありますので外でしたくなります。メスでも同じです。

それとトイレトレーはどんな大きさでしょうか。作りの質も。

犬は足場が悪いところを嫌います。「滑る・ずれる・しなる・高い・深い」ところを嫌います。小さいころのトイレはまず小さすぎます。犬は人間のように器用にオシッコをコントロールできないので、かなり大き目の物にしてあげないと難しいです。

ですので、私は本書でも書いたように犬用トイレではなく、汎用のプラスチックトレーを選んでいます。

それと犬用トイレは、トイレの底面がトイレを置く床面より少し浮く状態になるので、犬が乗った時少ししなるんですね。犬はそういう足場を嫌います。

また、オシッコ・ウンチの前兆はクルクル回りますが、その時にトイレがずれたりします。それも嫌がりますし、トイレがズレた分オシッコを外すこともあります。

8か月の時は、体も大きく体重も増えたので、そうなった可能性が高いです。

ですので、まず金銭的に許せば、大きい汎用プラスチックトレーを探して選んでみてはいかがでしょうか。分かりやすいのは、ケージの下に置くベースになる大きいプラスチックトレーです。ああいうイメージです。少し規模が大きめのペットショップやホームセンターで探してみてください。

とにかく今よりも大きくガッシリして、底面が床にピッタリ付いてしならない物を選んでください。

犬のしつけですが、まずしばらくは結果を求めずにひたすら音の関連付けをしましょう。コマンドはどんなものを使っているでしょうか。「オシッコ・オシッコ」とか「ワンツー」などは犬には分かりにくいです。シンプルな音にしてください。

とにかく今は外でしている時にひたすら「チチチチチチ、チチチチチチ」を言い続けてください。長い時は5・6秒オシッコしていますが、前兆のクルクルからすぐにずっと言い続けます。そして頭をほんの少しポンポンして褒めながら、言い続けてください。

まずは外で、そのコマンドで出来るようにしましょう。ある程度できるようになってきたら、室内で条件を作って試します。条件は起床後・食後・興奮緊張時です。

興奮緊張というのはケージから出すだけでもしますし、ボール遊びでも良いですし、外の散歩はもっと興奮しますね。それを利用します。

特に外の散歩にいったん出かけます。そして少し歩いたら、家に引き返してください。犬はオシッコするつもりで出かけていますので、しやすい条件になっています。

そこでケージに入れて「チチチチチチ」で促してください。それでした時には、「チチチチ」を言いながらトイレを指差して、場所の関連付けも教えます。そしてしっかり褒めてください。

もしケージに入れて音出ししてもしなければ、いったん出してボール遊びをしたり、また少しだけ外を歩いてまた戻る・・そういう繰り返しをしてください。

他には荒業ですが、恥ずかしくなければトイレを散歩に持っていくことです。散歩中クルクル回り始めて犬がしゃがんだ瞬間、トイレをサッと置きます。「チチチチチ」で褒めながらトイレを指差しながら褒めます。

ペットボトルに水を入れて持参すれば、そこで水でトイレをきれいにしてまた散歩を続けられます。

とにかく習慣付を意識して続けましょう。

そして、犬のしつけ全てに共通しますが、教えても叱っても褒めても、関係しだいでその効果が全然違ってきますから、関係作りを第一に考えてください。手法のみにとらわれても結果は出ません。

それと犬のしつけで、トイレだけは唯一叱ってはいけません。犬は自分がした場所の失敗と怒られたことを結び付ける知能がないのです。犬はオシッコ・ウンチしただけですから。

しかも、自分なりに頑張ってトイレでオシッコしようとしたわけです。体も大きくなったり、条件が悪くなっているのにそこでの失敗で怒られるのは犬には少し酷です。

まずは環境作り、犬が理解できない失敗は叱らない、音の関連付け、教えを聞きたくなる関係作り・・

では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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