犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで散歩行く時の飛びつき噛みつき・引っ張り・拾い食いなど

質問内容
犬のしつけで悩みが尽きないのでメールさせていただきました。

・問題点...

①散歩行く時の飛びつき噛みつき(散歩途中も)夫と義父にはしません。

②歩行者への飛びつき、特に小さな子供(うなりながら、顔は怒った顔ではありません)リードを引っ張りダメと言ってます。

③猫や鳥を見ると走って引っ張る。④拾い食い、水たまりの水を飲む。

⑤散歩中他の犬を見ると尻尾を振りながらお座りかフセをして、その犬が近づくのを待つ。近づくと飛びつき、しつこく遊んで攻撃(遊んでくれないと吠えて要求)

・犬は雑種、8か月になったばかり(体重は20㎏をこえました)、雄、2月に保護犬を譲渡し4か月が経ちました。子供たちが犬が飼いたいと言い続けて、家の車庫スペースが空いたので、それをきかっけに飼いました。

・私、夫(共に40代)長女(中3)次女(中1)義父母(共に70代後半)の6人家族。

外飼いなので基本は散歩、ご飯、遊び以外は一緒におりません。義父母の部屋が車庫の隣なのでいつも姿は見える。義母はいつも犬に話しかけてる。

私...平日は8時から5時まで仕事で不在。休日はほぼ在宅。
夫...仕事が不規則なのではっきり決まっていない。
娘達...平日8時から6時まで不在。土日の1日は部活でほぼ一日不在。
義父母...ほぼ一日在宅。

・帰ってくれば、声をかけなでなでをしたりしてました。遊びはボール遊びでもってこい(持ってはきますが、離さない)ロープで引っ張り合いっこ等、甘えん坊ですぐお腹を見せ、なでるともっとなでろと要求してきました。

夫と義父はあまり声掛やなでなではしてません。

・5か月ごろから噛みつきがひどくて、噛みつくとダメと言って口に手を入れたり、無視をしたり、近所の方に聞いた眉間をたたくをやっておりましたが、改善が見られず、余計噛みつくようになってきました。なんか違うな...と感じておりました。

ご飯前にお座りとマテはすぐ覚えられました。がマテの時にじっとご飯だけを見ているので、これも何か違うと思っておりました。

・おやつは娘や義母がしょっちゅうあげてました。ネコナデ声やなでなでもしょっちゅうしてました。

・散歩は明け方義母が10分、7時ごろ私か娘たちが30分、午前中昼間義母が10分、午後昼間義母が10分、夕方5時から6時位に私か娘たちが30分から1時間、夜8時から9時の間に20分の一日計6回。

義母が行くときには、引っ張ることもなく歩調も義母に合わせてゆっくり歩いているようでした。

私と娘(特に下の娘)には飛びつき噛みつきで、前に進むのもたいへんでした。

ワクチン前は家で飼っていたので、トイレも家の中でしてました。外飼いし始めのころは家の中にある砂利でしてましたが、義母がしょっちゅう外に散歩するようになってからは外でしか、しなくなりました。

・早朝散歩後帰ってきておやつ、朝散歩後ご飯(ドックフード)、午前と午後散歩、夕方散歩後ご飯、夜散歩。夜ごはんの後たまにボール遊び。

・車庫(屋根付き・二面は壁無し)に犬小屋を設置(犬小屋には雨が吹き込まない)トイレは散歩時。つなぎ飼い。散歩後ご飯食べ終わるまでとボール遊びの時は放してます。

・本書購入後サイトを見て、リーダーウォークを開始...1週間後には引っ張ってばかりだったのに横についてる時間が多くなってきました。

仰向けもさせた途端静かにじっとしてるようになりました。お座りもジェスチャーと声の指示だけで、おやつがなくてもできるようになりましたし、待ての際私の目をじっと見て伺う様子が見られます。

散歩前の飛びつき噛みつきがなくなりました。

散歩後のブラッシングも座れとマテの指示でだまってさせてくれるようになりました。

が...次女にだけは、いまだ飛びつき噛みつきがひどく、一人で散歩はいけない状態が続いてます。

8ヶ月になる頃からまた私や長女にも飛びつき噛みつくようになってきました。噛みついたときに仰向けにしてダメと叱ると、静かにじっとしてるのですが、離すとまた噛みついてきます。

散歩の途中でも後ろに回ったなと思ったら、後ろから飛びつき噛みついてきます。

首輪を抑える手にも噛みつき、手が噛めないときは足にも噛みつきます。

義母は最近体調を崩し散歩に行くのがツライようで、代わりに最近は義父が散歩に行ってます(義父には飛びつかない)

夫もたまに散歩に行きますが、一度も噛まれたことはありません。

長女は性格上飛びつかれても動じないので、しつこく飛びつき噛みつきはされないようです。

飛びつかれてもそのままリードを短く持って歩き続けてるうちに、普通に歩くようにはなりますが、しばらくするとまた急に飛びついてきます。次女は体も小さいので、歩くことも出来ません。

このままリーダーウォークと仰向け固めで続けてるうちに、治っていくものでしょうか?

因みに、義父母にそんなに散歩に行かなくてもいいと言ってるのに、勝手に連れて行ってます。

長文にて申し訳ございませんが、ご回答の程宜しくお願い致します。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

現在の症状ですが、この月齢の犬としては普通の行動ですので、ご心配なさらず、あせらず急がず続けてあげてください。

犬は生後5カ月あたりから反抗期が始まりますが、7・8カ月あたりがピークになるのと、急激に成犬の本能が出て知能も上がります。

成犬としての権勢本能、自我、警戒心、独立心、好奇心、相手を見抜く視点が強くなります。

ただ、まだ経験不足なのと主従関係も定着しないので、ズル賢さだけが目立ってしまう時期なのです。

その子の症状を伺う限り、元気があって、社交性と好奇心がある良い子だと思います。

ですが、独立心と知能が上がったばかりのタイミングなので、相手を見ながら自分のワガママを通そうとアレコレ試したくなる時期なのです。

犬は相手一人一人を見て、反応を変えています。

まずはチヤホヤしないことです。

もちろん愛情を持って育てなければいけませんが、その中に毅然さと主導性を忘れないことです。

ご主人とお父様に噛みつかないのは、普段の接し方から、お二人に対して「この人にはワガママは通用しないかも」と、犬が感じ取っているからです。

それだけ、普段の一貫性が重要だということです。

一貫するには、表面的な手法ではなく、根本意識がないと続けられませんし、犬にも見抜かれてしまいます。

意識と手法がバラバラだと、犬も矛盾を感じて余計にイライラします。

お嬢様も、それらが理解できる年齢になっていますので、良くかみ砕いて教えてあげてください。

猫なで声でナデナデ、オヤツに抱っこなどではなく、主導型のコング遊びやリーダーウォークの散歩を通して、信頼関係と主従関係を深めていってください。

主導型のコング遊びは、リードで犬を制御する役割をお父様にしていただいて、コングを転がしたりスワレ・マテの指示を出す役をお嬢様にしていただくと良いです。

また、お父様の見ている前で、リーダーウォークの練習もしましょう。

今回は、犬が大きい子ということもありますので、お嬢様が単独で散歩に連れて行くのはまだ待ってください。

親御さん同伴で十分練習していただいて、合格と言えるようになってから単独で行く許可を出しましょう。

事故にあってからでは遅いので、安全保障に関しては慎重なくらいが良いです。

それと、犬が大きい場合は、リードを手だけで持たず、ご自分の腰に一周縛ってから手で持つと安全です。

リードの持ち手の部分は輪になっていますが、そこに留め具側を通すと投げ縄のような形になります。

それをご自分の腰にキュッと縛ってから、そこに犬を付けます。

そうすれば、もし犬が急に引っ張って手が外れた場合でも、腰にリードが食い込んで踏ん張ることもできますので、安全です。


さて、今の月齢の犬にとって散歩は、とても大切なイベントになります。

成長期ですので運動量も要りますし、知能や好奇心が旺盛になりますので、興奮度が強くなります。

それを穏やかにするために、二つ行ってください。

まず一つは、いきなり外の散歩に出かけないで、まず家の敷地内で主導型コング遊びとリーダーウォークを20分・30分程度続けてから、その流れで休憩無しで外に出かけると良いです。

そうすることで、ある程度発散を済ませた後になることと、主従関係の意識が残ったまま行けるので、大人しくなる要素が作れます。

外よりも家の敷地内のほうが興奮度が少ないですので、まずはそこで軽く発散と、主従関係の意識を持たせてから、外へ出るわけです。

また、拾い食い注意の練習として、車庫などに枯葉や小石を点々と置いて、そこを通る練習をしましょう。

犬が食べそうになった瞬間に、「シ!」の注意音と同時にリードをガツンと引き上げて注意します。

その練習を繰り返してください。

飛びつきや噛み付きも、同じ方法で注意してください。


そしてもう一つですが、お休みの日など時間がある時は、なるべく多くの時間を外で過ごすと良いです。

距離を多く歩く必要はないので、どこかキレイで安全な場所(犬OKの公園など)を見つけたら、そこで飼い主さんはノンビリ座って本でも読みながら過ごし、その周囲を犬にウロウロ観察させると良いです。

もちろんリードは着けて飼い主さんが持ち、リードが届く範囲でウロウロさせます。

そうやって長く過ごすと、段々犬は飽きてくるんですね。

知らないから、経験がないから、興奮したり何でも口に入れてみたくなります。

飽きてしまうほどに、たくさん経験させてしまえば良いのです。


ということで、しばらくは以上のことを続けていただきたいですが、すぐに直るわけではありません。

もう少し反抗期が続きますのと、経験の積み上げも必要ですので、もう少し待ってあげてください。

今からキチンと続ければ、10カ月ころにはだいぶ変わるでしょう。1歳になると今よりもだいぶ安定します。

ただし、拾い食いなどは犬の本能でもありますので、ゼロにするのはなかなか難しいです。

感情的にならず、教えと関係作りをコツコツ続けていく必要があります。

義理のお父様・お母様についてですが、お散歩自体は犬にも人にも良いことですので、犬に催促されて行くのでなければOKです。

あとは、チヤホヤの接し方があったならば、ご主人のほうから遠回しに言っていただきましょう。

引っ張り・飛びつき・噛み付きがひどくなれば、子供たちの安全に関わることですので、それを強調してお話しされてみてください。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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