犬のしつけがQ&Aで分かる!

来客にすごい剣幕で吠え歯をむき出しにして向かっていく犬のしつけ

質問内容
初めまして。今、我が家の2歳半になるロングコートチワワの吠え癖、噛み癖に本当に頭を抱えています。

とにかく来客にはすごい剣幕で吠え、歯をむき出しにして向かっていきそうになるので、人も呼べないのです。

でも、おトイレはちゃんとシートの上で問題なくできますし、お座り、お手、も問題なく、お散歩も上手にできます。

道を渡るときは、マテ、といえばきちんとお座りしますし。

またベビーの頃から接している、数人の人間もかなりの甘ったれで、抱っこされて喜んでいます。

地元のトレーナーにも預けたりしましたが、この噛み癖と歯をむき出しながらの吠え癖は、性格だから治らないかもしれないと、あまり良いコメントがもらえず。

また友人にも、ビビリの性格は治らないよ、と言われ、ショック。とても不安な時に堀川さんのサイトを拝見し、ちょっと希望を持って頑張ってみようかな、と思っています。

最近犬の吠え方が悪化しているように感じて、悲しい気持ちになっていましたが、堀川さんのサイトを見て、がんばってみようかと思いました。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

今回のチワワちゃんは、家族想いでとても良い子です。

家族やテリトリーを守ろうと、犬本来の仕事をしっかりしているだけです。

今回の問題が、どこまで良くなるかは誰にも分かりませんが、やるだけやってみて、やりつくして、それでももしダメな場合は、来客時だけ別の部屋で安静にさせてあげればいいだけです。

まずはあきらめないで、あせらないで、やるべきことをコツコツ続けていきましょう。

今後の進め方ですが、まず大前提は、犬と飼い主さんご家族との主従関係です。

これから色んな教えを展開していくわけですが、「言うことを聞きたくなる関係」「褒められて嬉しくなる関係」が、あるのと無いのとでは、結果が全く違ってきます。

また、頼れるリーダーがいて安心できる要素が増えれば増えるほど、犬も落ち着けます。

それと環境も重要です。

家の中で放し飼いですと、守るべきテリトリーが広くなって、その分、神経も使いストレスが大きくなります。

ケージ(サークル)があって、その中にクレート(穴倉・寝床)とトイレと飲み水があれば快適ですので、そこで安心して過ごせるように整えてあげてください。

もちろん、放し飼いの習慣が長かった場合は少しずつ練習が必要ですので、Q&Aサイトの解説を元に、少しずつ進めてください。


そして、一つ整理していただきたいのですが、「お散歩も上手にできます」とのことでしたが、外では吠えないのでしょうか。

家の敷地外でも吠えるかどうかで、またちょっとやり方が変わってきます。

もし家の敷地外でも吠える場合は、ペット移動用の肩掛けバッグか要らなくなったリュックサックでも良いので、そこに犬を入れて顔だけ出させて、それを担いで歩くと良いです。

直接抱っこしないことです。

抱っこですと、暴れた時に落ちて危険ですし、主従関係を誤解したり癖になる犬がいます。

そして、犬OKの公園など、キレイで安全な場所に着いたら、そこで犬を降ろして、飼い主さんはノンビリ座りながら、犬に周囲を観察させてください。

他には、スーパーマーケットやショッピングモールなど、人が多く集まる場所も良いです。

そこでもし犬が吠えた場合は、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて教えます。

繰り返してもまったく変わらない場合は、バッグに入れて少しその場から離れましょう。

離れた所から吠えなくなったら、また少し近付いて練習です。その繰り返しで、慣れと、教えの浸透を待ってあげてください。


さて、家の敷地内でも同じように練習します。

犬にリードを着けて持つか、バッグに入れて、お庭や玄関先から道路(他人や他犬)が見える場所で、のんびり本でも読みながら過ごしてください。

そこでもし犬が吠えた場合は、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて教えます。

繰り返してもまったく変わらない場合は、バッグに入れて少しその場から離れましょう。

離れた所から吠えなくなったら、また少し近付いて練習です。その繰り返しで、慣れと、教えの浸透を待ってあげてください。

玄関チャイムでも吠えるようでしたら、わざと鳴らしたり、携帯から音を出してみたりしながら、練習すると良いです。

今回は、チワワちゃんですので、もし首が細くて心配な場合は、首輪でなくてボディハーネスでも良いです。


ということで今日は以上になりますが、まとめますと

・安心して過ごせる環境作り
・言うことを聞きたくなる関係
・直接の教えと練習

という3つが必要になります。

直ぐには完璧になりませんし、あまり無理するとトラウマになってしまいますので、優しいレベルから少しずつ難易度を上げていきましょう。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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