犬のしつけがQ&Aで分かる!

噛み癖がひどく遊びでも噛み付く犬のしつけ

m1.png・問題の内容:犬のしつけですが噛み癖が直りません。
・犬種:チワワ スムース、年齢:生後4カ月、性別:オス
・家族全員の年齢:父56、母56、本人(女)34、妹28、弟33
・一日の愛犬との同居時間:8時~18時30分は一人で家のサークルでお留守番
・11月に家に来ました。

18時30分から0時までサークルから出す。0時30分就寝。散歩は18時から5分間程。(先月から散歩デビュー)
排泄はちゃんとサークル内のトイレに行ってします。
 
噛んだ時にあおむけにして怒るのですが、興奮して暴れてしまいます。負けないようになんとか興奮がおさまるまで抑えるのですが、離すとまた噛みます。興奮して暴れ出すと、抑えている私の手を必死になって噛みに来ます。
 
遊そんでても甘噛みをするので、遊びであっても許してはいけないと思い、また私が怒ります。
遊び方が悪いのでしょうか?犬との遊び方も教えてください。


m2.png無理に力ずくで犬を抑えなくても良いですよ。コントロールよりも、「ダメ」とハッキリ伝え、厳しい視線を送ってください。態度を明確に伝える事を意識されると良いです。そして、あまりにも犬の興奮が激しいときは、無理しないでケージに居させてください。数分間目も合わせないで完全無視してください。落ち着いたら、また犬を出して遊びを再開・・暴れがまた酷くなったら再びケージへ。
 
それを繰り返すうちに、「暴れると相手にしてもらえなくなる」ということを犬は段々理解していきます。もちろん、犬はすぐには理解できませんから結果が出るまで繰り返す必要があります。
 
それからメールを拝見した限りですが、犬との接点(しつけ・遊び・散歩)のお時間が少ないようにお見受けいたしました。意味なくかまう・・これはいけませんが、必要なことは教えてしつけしないと覚えられませんし、ストレス発散や運動も確保しなければいけません。
 
まず犬の散歩ですが、長距離歩く必要はありませんが、もう少し長い時間30分くらいは外の世界に触れさせましょう。心地良い刺激はストレス解消に大いに影響します。
 
犬が寒い外を嫌がるようでしたら、家での過保護にご注意ください。部屋の中で犬服を着せ暖房を過剰に効かせると、かえって気温に適応する自律神経の働きや適応機能障害が起こります。チワワは南米の高地(寒い地域)で、今でも野良犬として強く生きています。あまり過保護にされると健康を損ないますし、社交性が落ちストレスがたまり、犬のしつけにも良くないので、過保護はご注意ください。
 
それと犬は本来捕食動物です。その本能のはけ口を作ってあげるために、ヒモ付ボール遊びをしましょう。最初は形にこだわらなくても良いです。ヒモを噛んでも、なんでも良いです。
 
動く物を追いかけ、捕まえ、噛み付き、引っ張る・・このはけ口は作ってあげてください。その本能がなければ犬は生き残ってこれませんでした。その能力があるかないかは、犬の死活問題です。その欲求があるのは当然になります。
 
そして飼い主さんが主導する事によって、主従関係が深まっていきます。ヒモで回収する事はもちろん、投げる前にスワレ・マテの型をとらせ、出来たら褒めて投げる・・
 
この遊びに限らず、「指示→行動→褒める」、このパターンを犬との接点全てで意識してください。
 
現状はストレス発散の機会が少ないので、以上のようにもう少し機会を増やしていただきたいのと、犬のしつけの時間をもっと意識して作りましょう。先ほどの主導型ボール遊びも良いですが、ちょっと時間を見つけてはリーダーウォーク・・これもたくさんしてください。特にあお向けで興奮しやすい犬には、リーダーウォークが効果的です。これもコントロールより態度重視です。
 
そして甘噛みの直接のしつけは、型と音の体現です。
 
噛んだら「ダメ」とハッキリ伝え、犬の口を軽く手で閉じます。悪い型は止まって良い型ができたので、褒めます。ひたすらその繰り返しです。先ほどお話したようにあまりにも暴れがひどいなら、少しケージに居させ落ち着かせましょう。
 
積極的に手を見せて、犬が噛みたくなる状況を作って何度も何度も続けます。手を見せても噛まない瞬間があったら、逃さずしっかり褒めてください。教え続けても聞こうとしないのは、主従関係の不足です。ですので、やっぱり根本は普段の態度、あお向け、リーダーウォーク、主導型の遊びが大前提・・となるのです。
 
まだまだ4ヶ月です。確かに犬の社会化の順化は6ヶ月までが大事ですが、あせっても今の時期では結果は出ません。でもそれが犬のしつけの当たり前ですから、大きな気持ちでやり続けてください。今やるべきことをやり続けるしかない時期なのです。
 
では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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