犬のしつけがQ&Aで分かる!

散歩中に飼い主や他人に撫でられると噛む犬のしつけ

質問内容先日アドバイス頂きました○○です。(7か月の大型犬)。朝の「要求吠え」は、アドバイスいただいた方法で、いくらか改善してきました。

ただ、リーダーウォークを始める時と、散歩中に飼い主が主導で歩く時、かなりの勢いで噛んできてしまいます。また、散歩中に他の人に会って撫でられたりした後は、特に噛んできます。

噛んできた時に、口を閉じて「だめ!」というのを繰り返し練習していたのですが、なかなか変わりません。そのため、リーダーウォークが始められなかったり、散歩中も手に負えなくなってしまったりしています。

また、「あお向け固め」をしても、抵抗もしないので、まったく効き目がない様子です。

主従関係を作るのに、まずはどうしたらいいのか教えていただけますでしょうか。

 

返答内容

まだ始められたばかりですし、主従関係・信頼関係は少しずつ積み上がっています。関係が何も出来ていなければ仰向けも激しく抵抗し、そこでも噛んできます。

その子にとって、「口閉じの意味」が少し分かりにくいようですので、もう二つ別の方法をやってみましょう。

一つは、噛まれた手を犬の口の中に押し込むものです。噛まれたら「シ!」の注意音で手を押し込みます。(そのために作業用の革手袋をホームセンターで買ってください。500円くらいですし、どちらにしろ冬場の散歩に必要です)

犬は嫌がってのけ反り放しますので、そこで軽く肩付近をポンポンしてください。

飼い主さんへの噛み癖が直るまでは、なるべく他人からは触ってもらわないようにして、触る場合も頭や背中は避けて、犬の目線よりも低い位置から手を近づけて犬の肩付近をポンポンすることです。

ナデナデではなく、ポンポンです。

もう一つは、リードを短く持っておき、犬が噛んだ瞬間(噛もうとする瞬間)「シ!」の注意音でリードをチョンと引き上げて注意します。

わざと手や服を見せて、犬が噛みたくなる状況をあえて作って、何度も何度も繰り返し教えることです。

見せても噛まない瞬間があったら、「○○良い子」で肩をポンポンして褒めましょう。それに反応興奮してまた噛むこともありますが、噛んだらまた注意です。

犬の中で、「噛むことが悪い」ということ自体が、まだ良く分かっていないのです。定着していないのです。

犬の知能が高くなってきたので、「噛んで嫌な事を阻止しよう・噛んで要求しよう」という悪知恵は働くのですが、「噛むことが悪い」という教えが、まだ犬に理解できるだけ続けられていない・・あるいは弱い・・という段階なのです。

知能が高くなってきましたので、とにかく教えを一貫することと、強化していくことでそれもまた理解してくれます。

まだ1歳くらいまでは根競べが続きます・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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