犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけで接し方や時間

質問内容
生まれて初めて犬を飼うド素人の超初心者です。

犬種:シェットランドシープドッグ
年齢:2ヶ月と少し(正確には63日)
飼い始めてから2日目
性別:オス
私の家族:母・・愛犬との同居時間はほぼ0時間、兄・・0時間→兄は犬が苦手です。

生活状況:
通常は、ケージ内で生活し、同内で飲食・睡眠をとっている状況です。(とはいっても来宅してたった2日目ですが)

過去の躾方法
堀川様の本に出会う前は、ウンチやオシッコの失敗の際に無理やり鼻を近づけたりしましたが、本を読んでからはそういった体罰的なものは一切行っていません。

一日に3~4時間程度毎に0.5~1時間程度あお向け固めをおりまぜながら、甘噛みを矯正したり、オスワリを覚えさせています。甘噛みはかなり減りました、しかし興奮すると出血の怪我をするほどではないものの、若干強めに噛み付いたりします。

オスワリはアゴ上げ+軽い腰の押さえつけを行い、体制ができたことを見計らって「オスワリ」の指示を出している程度です。まだまだ幼稚なので、根気強く教えていく所存です。躾を含め、触れ合っていないときは、ケージ内に入れ、放置状態にしてほとんど声もかけていません。

質問の内容:
愛犬と触れ合っている時間が長くなくて大丈夫なのか?ということなのです。

というのは、通常野生のオオカミやリカオンなどイヌ科の動物は子が独り立ちするまで(自分で狩ができるようになるまで?)親が子の面倒を見るものなのだと思っておりました。

つまり、(いつまでなのかは分かりませんが)イヌもある程度成長するまで数ヶ月間は1時間程度と言わずに、チヤホヤしない程度で(飼い主は一切無視したうえでひざの上で好きなように遊ばせるなど)できるだけ長時間のスキンシップを行った方が良いと思うのです。これは間違った考え方なのでしょうか?

ご回答くださいますよう、よろしくお願いいたします。乱文失礼いたしました。


返答内容>愛犬と触れ合っている時間が長くなくて大丈夫なのか?・・

↑接することが悪いのではなく、「チヤホヤ甘やかしの従属的な接し方がいけない」・・と申し上げております。ですので、「主導性と毅然さを保って」接してほしい・・ということなのです。

今の月齢は、とにかく知能が低すぎますので、アレコレさせすぎるとパニックになったり、動作もたくさん覚えきれません。主導型コング遊びの中で、スワレ・マテの基本を教え、リードを付けて遊んで慣れる・・遊びの中で一瞬仰向けして慣らす・・ということから始めていただきたいのです。

本来子犬は、1か月も過ぎると親犬からしつけを受けたり、兄弟ゲンカの中でも学びます。それを数か月間続けて、噛み癖が直っていき初期の社会化を果たしていきます。その時期に引き離され、ショップで過ごしていたわけですから、今度は人間家族が親犬に変わって、一貫して子犬のしつけをしてあげないといけないのです。

また、気をつけていただきたいのは、子犬はまだ骨格がしっかりしていないので、遊び過ぎも負担になります。睡眠も頻繁に必要です。そして、かまわれ過ぎることが子犬に関係の誤解を与え、癖になるということも知っておかなければいけません。

野生の群生動物の群れでは、リーダーのカップルの子供は周りの成獣たちから特別扱いでチヤホヤ世話をされたり挨拶を受けます。その子供はそういう接し方をされ続けることで、自分の立場を認識し、自分もそういう振る舞いをするようになっていきます。

>ひざの上で・・

↑犬同士では、体を合せる時に上位が下位の体の上に自分の体の一部を乗せてきます。マウンティングや飛びつきも同じ意味を持っていますが、体位が関係を示しているのです。ですので、人の体の上に犬を乗せていると関係を誤解する場合があります。

抱っこで大人しくなる犬もいますが、自分の優位性を感じて満足している場合・高くて不安定な場所が怖くてジッとしている・・そんな要素があります。

それと、犬は癖や習慣が強く定着しますので、「最初は子犬だから良い・・」ではなく、将来も考えて同じ接し方を一貫してあげないといけないのです。

マッタリされる時は、ピッタリわきに寄り添わせれば良いです。もちろんスキンシップは大切ですが、誤解させてしまう可能性がある要素はなるべく取り除きましょう。

いつも一緒に居る・・でもベタベタしない・・そういう空気のような自然で良い関係が望ましいです。

そんなことを念頭に置きながら、意識した中でスキンシップを取っていただきたいと思います。(ただし、留守番時や平日とのギャップが大きくならないようにしましょう。ギャップが大きいほどストレスになります。)

特に、子犬が家に来て最初の数日は要注意です。相手との関係の基準値が出来てしまうので、1週間くらいは、ケージから出す時間は最小限にしてください。「たくさん出してもらって遊んでもらって当然・・」という感覚が、子犬の中で基準値になってしまいます。

とにかく、今の月齢は知能が低すぎます。これから色んな問題が出てきて、対処しようとしてもなかなか結果が出ませんが、しばらくはそれが普通の時期ですので、大きな気持ちで続けていただきたいと思います。

では、頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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