犬のしつけがQ&Aで分かる!

生後1か月半の子犬の飼い方しつけ

質問内容
こんにちは、ご相談したいことがありましてメールさせていただきました。

1ヶ月半のトイプードル♂を飼っています。ブリーダーから引き取ってきた子犬です。

ご質問ですが、仕事をしていますので8時半出勤して15時ごろ帰宅するのですが、7時間ほど誰も子犬の面倒を見れないので、ご飯は一応お昼の分でドライフードをふやかしたものを置いていっていますが、それで大丈夫でしょうか?

(仕事柄たまにお昼に帰って面倒を見れるときもあります)

また、最近は帰ってきたときに見たら、子犬がトイレシーツをめちゃくちゃにしていることもあります。

まだ子犬が生後間もないので、長時間放置していることになってしまうことにも私自身不安を感じていますが、大丈夫でしょうか?

また、帰ってきたときは、どのような態度で子犬に接してやればいいでしょうか?


返答内容まずショックを受けないでお聞きいただきたいですが、子犬の生後1か月半はあまりにも幼すぎて、長時間の放置は危険です。

ブリーダーとは、どういったやり取りで購入されたのでしょうか。まともなブリーダーであれば、絶対に渡さない月齢の子犬です。

例えば、子犬を飼った経験が豊富で、日中様子を見れることが分かっている相手なら良いですが、それを確認しないで説明しないで渡すのは悪徳業者です。

まだ体の機能が安定しない時期ですので、食べ物を詰まらせたり体調が急変することがあります。食べ物を置いて行けばそれで済むことでもないのです。

そして、子犬はただ一頭で成長するわけではありません。親犬からしつけを受け、兄弟ゲンカの中でも学んでいきます。親兄弟と一定期間過ごし情緒も安定していきます。

まず、この子犬のしつけに関しては、他のご家庭よりもご苦労されるのは覚悟されてください。できれば食事やトイレのしつけや体調管理も含めて、ご実家に預けるなどできないでしょうか。

本来は、永久歯が生えそろう(生後半年くらい)までは、ふやかしたドライフードを一日3回以上に分けていただきたいです。

>トイレシーツをめちゃくちゃにしている・・

↑これは、しつけをしていない犬にとっては普通の事です。捕食動物は、動くものを追いかけ捕まえ、解体して食べないと生きていけません。

人間の子供にも破壊癖はありますね。これは本能です。そして、それを子犬のしつけで一貫して直していかないといけないのです。甘噛みも普通にあります。

(トイレはメッシュカバー付の大きい物に替えてください。トイレシーツは、吸水性の高いポリマー素材なので、子犬が飲み込むと危険です。)

本来なら、親犬が一貫してそれらをしつけていきます。しかしその時期に離されているので、今度は人間家族が教えてあげないといけません。しかし、長時間の留守番では、一貫できないので犬が理解できないのです。(帰ってから猛烈にしつけられても犬は理解しにくいですし、日中好き勝手していることとの違いに苦しみます)。

まずは、ご実家等で預かってもらえないかご相談してください。そして、そのご実家のご家族が、犬のしつけに理解があるか・努力していただけるか、が大きな課題でもあります。本書・ホームページ・メールの内容全て学んでいただく必要があります。飼い主さんとしての責任感を持っていただく必要があります。

とにかく知能が低すぎる時期が続きますので、シンプルな教えを淡々と続けないといけません。根気は要ります。

そして、もし預けることができない場合ですが、まず1回目の食事を相当早くあげて、そこから数時間後の出勤前に2回目を与えて、食べ終わりを確認してトイレも教えてから出勤。そして帰ってから3回目というふうにするか・・

もう一つのパターンは、出勤前に1回目を与えてトイレの教えを済ませてから出かける、帰宅後に2回目、夜に3回目・・というパターンです。

留守番時の分の食べ物を与えて居なくなるのは、器官に詰まらせるなどが監視出来なくて、危険ですので止めてください。トイレのしつけもできず、悪い癖が定着すると直すのが困難になっていきます。

>帰ってきたときはどのような態度で接して・・

↑最低5分は目も合わせず、かまわないでください。出発時もそうです。かまったり挨拶するということは、子犬にとってみればその前後の一人ぼっちの留守番とのギャップが激しくなるということです。人の出入りに過敏に反応し、興奮が激しくなります。

いつの間にか居なくなり、いつの間にか帰って居た・・という自然な形にして、ギャップを作らないことです。ギャップ=ストレスなのです。

数分後も、声掛けなどせず、淡々とトイレの後かたずけをして、少し時間をおいてからゴハンの準備をしましょう。(トイレシーツをめちゃくちゃにしていた・・などは叱ってはいけません。現行犯を見た時はもちろん叱りますが、現行犯以外は忘れて無視です。)

スワレ・マテを教えた後に食べさせたら、トイレのしつけもし、遊び半分で良いのでスワレ・マテ・フセ・ゴロンの練習などしましょう。主導型のコング遊びも良いです。

ただし、滑るフローリングの床は、特に幼い子犬には危険です。脱臼したり関節形成不全になりますので、カーペットを敷くなど対策をしましょう。

最後の予防接種が終わるころ(3か月ころ)、お散歩デビューの準備やリーダーウォークを少しずつ始めていきましょう。

意味の無い声掛けナデナデ抱っこにオヤツ・・は止めてください。いつでも毅然さと主導です。もうこの月齢になってくると、親犬もチヤホヤ世話などしません。反対に一貫して、子犬のしつけをしています。

今は、子犬のしつけの結果そのものは求めてはいけない時期です。やるべきこと・教えるべきことを、淡々とやり続けて成長を待つ時期です。

では、頑張っていきましょう(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針