犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけでどうしたらいいのか分からない

質問内容
子犬のしつけでどうしたらいいのか分からなくて、相談させて頂きます。2か月半の柴犬♀を飼うことになりました。家に来て25日になります。

家族は夫、私、長女、長男です。

朝食6:30
8:00~13:00留守番
昼食14:30
夕食20:30

ケージの中にハウス、隣にトイレがあり、リビングにいます。写真添付しますね。

相談したい事がいっぱいあります。

最近、自分の尻尾、足を噛んだり舐めたりするのをよく見ます。堀川さんの本を拝見して、その行動がかなりのストレスの表現と知り焦りました。

子犬の甘噛みがひどく、主人が仕事から帰ってきてから30分ほどケージから出してるんですが、すぐに噛んできます。すぐにあお向け固めをしますが、すごい暴れて本気で噛んできます。降参する気配もなく、ずっと暴れてます。おとなしくなるまで、あお向け固めをしてもいいですか?長くなると、逆に体罰にならないかと不安になります。

今日は5分ぐらい、あお向け固めをしましたが、それでもまだ暴れて鳴いてました。一瞬おとなしくなったので、その時に褒めようと片手を離した瞬間、また暴れて噛んできました。そんな場合、続けてあお向け固めした方がいいんですか?長くやりすぎて、逆効果にならないかが不安です。

毎日、こんな感じで、結局、楽しまないままハウスに戻してしまうので、足を噛んだり舐めたりしてしまうのですか?

コングを投げたりもしますが、リードを付けてるので、思うように動けないことにイライラしてるのか、子犬が私の背中に飛び付いて噛んだりします。

ケージから出してあげるのが、1回は少ないですか?昼食の前後もケージから出してあげた方がいいですか?私1人だけなので、何となく躊躇してしまって、主人が帰ってくるまで待ってしまいます。

ご飯の前にお座りを教えてますが、やる時とやらない時があり、やるまでご飯を少し上に上げてると、怒って噛んできます。私が型で教えようとしますが、素早く手を噛んできます。そんな時もあお向け固めした方がいいんですよね...

甘噛みではなく、本当に痛くて最近私も怖くなってきました。それが、子犬にも分かってしまってるんでしょうね。

トイレはほぼちゃんとしてくれてますが、寝るのもトイレで寝たりします。ハウスで寝ることはなく、ハウスの外で寝てます。このままほっておいたらダメですか?

色々質問ばかりでスミマセン。
私自身、子犬を飼うのが初めてで、こんなに大変なこととは思わず、ダメ!ダメ!ダメ!の繰り返しで子犬にもすごいストレスを与えてしまってますよね。

どうしたらいいでしょうか...


返答内容まず今回の背景ですが、子犬が親犬・兄弟から引き放されたのがあまりにも早すぎたんです。

子犬は噛んだり吠えたりするのが当たり前なんですが、本来は3か月くらいかけて、親犬からしつけを受けたり兄弟ゲンカの中で学んでいき、初期の社会化を果たすのですが、その前に引き離され人間家族のもとに来ていますので、一から人間が教えないといけないんですね。

そして、あまりにも月齢が低すぎて知能がありませんので、子犬はなかなか覚えず興奮するだけになってしまいます。

さらに、家に来た数日間の接し方が重要です。犬は最初の接し方で、もう相手との基準値を作ってしまうので、最初にチヤホヤしてしまうと関係を誤解したり催促するようになっていきます。子犬が新しい環境に慣れ、チヤホヤされるのが常態化してきたころ、行動が大胆になってきます。

まずは、しばらく何も期待しないで淡々と教え続けることです。親犬の所で何も学べなかったことと、あまりにも月齢が低すぎて結果は出せません。無理をしてはいけません。

噛み癖ですが、まずはリラックスして子犬と接触できる準備をしましょう。子犬の乳歯は細くてとがっていますし、まだ噛む力加減も何も分かっていませんので、噛まれたら痛いです。

痛いのでビクビクしてしまいますが、そうしていると余計に犬の興奮をあおったり、面白がったり見下してきたりしますので、そうならないで済むように作業用の革手袋を装着すると良いです。ホームセンターに行くと500円くらいで買えます。

子犬と接触する際は、常に手袋をはめるようにしていただきたいですが、手をワザと子犬に見せて繰り返し練習しましょう。

子犬が手を噛んだら「シ!」という注意音と同時に、噛まれた指を子犬の口の中に押し込んであげます。子犬は嫌がってのけ反り放します。

そうしたらまたワザと子犬に手を見せます。また子犬が手を噛んだら「シ!」という注意音と同時に・・・ひたすらこれを繰り返します。

繰り返していくと、手を見せても噛まない瞬間がきますので、そこで「○○良い子」で肩付近をポンポンして褒めてあげてください。褒めるとまた興奮して噛むと思います。そうしたらまた同じ教えと褒めを繰り返してください。

また、生後3か月くらい過ぎたらリードを使っても良いです。先ほどと同じように、ワザと子犬に手を見せて噛もうとしたら「シ!」という注意音と同時に、リードをチョンと引きます。

そうしたらまたワザと子犬に手を見せます。また子犬が手を噛もうとしたら「シ!」と・・・ひたすらこれを繰り返します。

ただし、しばらくは結果は期待しないでください。あまりにも月齢が低すぎて知能も何もない猛獣状態ですので、結果はしばらく期待しないで、焦らず無理せず淡々と続けることです。

仰向けもムキになって長時間しないで、主従関係だけしっかり示してあげれば、それでいったん解放して良いです。

そして、子犬が家に来た日から今まで、甘やかしやチヤホヤがなかったでしょうか。サポート用のご質問項目をお知らせいただかなかったので詳細は分かりませんが、それに近い接し方はあったはずです。

大前提は、普段の何気ない接し方しぐさ態度すべて関わっていることを絶対に忘れてはいけません。それを意識しないで、叱っても褒めても何を教えても、犬は聞く耳を持たないです。

接し方の根本から見直し、常に毅然さと主導性を意識してください。

では今日は以上ですが、これからもっと大変になる可能性があります。反抗期もきますし、自我・独立心・権勢本能が出てきます。ホルモンバランスの変化が激しくイライラしやすくもなってきます。

まずは、焦らず急がず、子犬解説やQ&Aを何度も熟読していただいて、ご家族で犬との接し方を整理して皆さんで意識するようにしていきましょう。

その他:夏場は特に、ハウスに入らないでトイレなどの涼しい場所で寝たがったりします。段々良さが分かってきますので気にしないで見守ってください・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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