犬のしつけがQ&Aで分かる!

どれが正しい犬のしつけなのか分からなくなる

m1.png
我が家には生後約4ヶ月のオスのパグがいます。飼い始めてまだ3週間程です。
の目がいつも怯えているように感じていました・・・。
 
犬を飼い始めた頃、プロトレーナーの藤井さんの本を読みながら躾をしていました。甘噛みがひどく、下の子の服をひっぱりながら唸ります。そこで藤井さんのおやつ方式&天罰法を取り入れてました。
 
犬は、おやつやご飯の時にだけ指示に従います。そして天罰は・・・余計に興奮し噛み付いてきます。段々と躾方法に疑問を持っていました。
 
藤井さんを非難するわけではありませんが・・・
より一層噛むのがひどくなったというか、最近では無駄吠えもするようになりました。
そしてリードはが噛み付きはなそうとはしません。
 
を向かえ入れる日はとてもワクワクした気持ちでした。ですが今は・・・躾をすることに対して気が重いです。噛み付き、唸り、そして興奮して物を見つけると咥えて離しません。
最近ではトイレに唸り、噛み付きます。そしてウンチに吠えます・・・。
しかも私を見ず手におやつがあるかどうかを確認しあれば従う、無ければ無視されます・・・。
 
あれやこれやといろいろ本を読み実行してきましたが、もうどれが正解でどれが間違っているのかすら分からなくなってきました。段々とに対しての気持ちも「なんで言うことを聞かないの?」とだけしか見れなくなってきているのも事実です・・・。
 
迎え入れた日は本当に希望でいっぱいでした。今は不安でいっぱいです。私が小学校の頃、犬を3匹飼っていました。コリーと雑種2匹です。どの子も私の指示に喜んで従っていました。
堀川さんと愛犬のようにです。
 
きっと信頼関係が深かったんだと思います。そして今との関係は最悪です。目をみたら分かりました。キラキラしていませんし嬉しそうでもありません。
 
堀川さんのホームページは何回も何回も読ませて頂きました。でも頭がこんがらがっていて何から始めたらいいのか分からなくなりました。きっと気持ちが焦ってしまっているんだと思います。
 
今私が行っている事は
1、にはむやみやたらに話しかけない。
2.、ご飯時にオスワリ&マテを行う。
3、仰向け固めを1日に3~5回行う。
4、リーダーウォークをする。(と言ってもが引っ張るのでお互い動けません)
5、鳴いたらゲージに目隠しをして無視。(大人しくなるまで)
6、必要最低限以外はゲージから出さない。
 
こんな感じです。やっぱり何か間違っているのでしょうか?
毎日も私もストレスでいっぱいです・・・・・。


m2.pngまず申し上げたいのは、まったくあせる必要も不安になることも無い・・という事です。
 
このころの幼犬は、これが普通なのです。まずはその現実を受け入れることから始めてください。
 
パグ君は何も悪くありません。犬は犬の本能に従い、環境に順化して生きているだけのです。
 
原因の一つはペットショップとブリーダーです。
 
家に来て、すぐ問題が発生していたとしたら、明らかにそうです。あまりにも早く親兄弟から引き離したり、人間と接することなく閉鎖的に飼育される・・ビジネス優先のブリーディングが原因です。
 
しかし、それは取り返すことのできない過去のことです。忘れて前を向いて進みましょう。そして、もともとこの時期の幼犬はとても知能が低く怖がりです。社会化の遅れた犬はそれが普通の行動です。
 
風で揺れる木の葉っぱや動くリード、人間の手足がまるで別の生き物のように見えたりもします。そんなレベルなのです。
 
知能の高い人間の子ですら、物事を覚え落ち着きが出るまで何年もかかります。犬の知能はそれ以下なのです。
 
今現在実践されている事は間違っていません。それをやり続けて、あとは結果が出るまで気長に待ち続けるだけです。高望みをしてはいけません。
 
しつけを実践されてまだ数日です。簡単に信頼関係と主従関係が積みあがるほうが不自然です。時間をかけるから意味があるのです。
 
これからまだまだ根気が要ります。生後半年から1歳までは反抗期の真っ盛り・・2歳までは相手を試す行動を犬はよく見せます。
 
大きな気持ちで接しないと、とてもこれから長い長い歳月、一緒に生活できません。
 
結果は必ず比例しますから大丈夫です(^-^)
 
>1、にはむやみやたらに話しかけない。
 
↑続けてください。触りたい、声をかけたいと思われたら必ず何か指示を出してください。スワレ、フセ、マテ、コイ・・何でも良いです。これならスキンシップも取れ主従関係も保てます。オヤツは止めましょう。
 
>2.、ご飯時にオスワリ&マテを行う。
 
↑続けてください。ヒモ付ボール遊びもそうですが、投げる前にスワレ、マテをさせ、できるだけ長く多く飼い主を注目させてください。主従関係が深まっていきます。またご自分の目を指差して、「ミテ(見て)」を教えるのも良いです。
 
>3、仰向け固めを1日に3~5回行う。
 
↑続けてください。もっと多くしてください。ただし強引にしたり体罰的にならないようにしましょう。形や抑えこみの時間にこだわらず、遊びやジャレ合いの中で何となくひっくり返してみる・・という軽い事から始めると良いです。
 
また、あま噛みや噛んで引っぱりをする時は、必ずしてください。噛んだ相手が子供さんなら大人がやって、そこに子供さんを参加させてください。
 
※小さい子供さん単独では絶対にさせないでください。
 
あま噛みは相手を試す行動です。相手の反応を見て順位(自分にとってどういう存在か)の確認をする行為です。
 
これを放置してはいけません。いずれ完全に主従関係が逆転してしまい、本噛みに発展してしまいます。
 
ただし、だからといって感情的に怒ってはいけません。あくまで主従関係を確認する為の儀式です。
 
>4、リーダーウォークをする。(と言ってもが引っ張るのでお互い動けません)
 
↑あお向けもそうですが、「どうコントロールするか」が大切なのではなく、リーダーとしての毅然とした態度を見せるのが目的です。犬も本能で相手を試そうとします。動かないときは根競べです。反対を見てジッと止まって無視・・毅然とした態度を見せてください。
 
>5、鳴いたらゲージに目隠しをして無視。(大人しくなるまで)
>6、必要最低限以外はゲージから出さない。
 
↑これらも正しいです。続けてください。今後、要求吠えが出てくるかも知れません。その時は、あお向けやHPに書きましたとおり、口閉じで型と音で教えてください。
 
それと社会化や遊びも忘れないでください。なるべく毎日、明るい時間帯に外の世界を見せ、人や他の動物を見せることは重要です。
 
出来れば他の犬や飼い主さんと触れ合える機会も時々作ってあげてください。
 
ヒモ付ボール遊びを取り入れてください。運動、ストレス発散、信頼関係・主従関係の構築など良い要素がたくさんあります。
 
今回は以上です・・
 
とにかくあせらない、高望みしない事です。今が現実なんだ・・普通なんだ・・と受け入れてください。そしてそこから少しずつ進歩させれば良いのです。三歩進んで二歩下がることもあります。一喜一憂せず、毎日毎日、何度も何度も続ける・・それが犬のしつけであり教育です。
 
必ず結果は出ますから毅然と楽しんで続けることを目標にしてください。
 
では、頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針